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「#エロ」のBL小説を読む
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テーピング16
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「うわ、すごいゴージャス!海が見える」

「温泉かけ流しもあるみたいよ」

ホテルロビー奥。
遅れて到着したのはコレクト5の真矢愛莉と桃乃園学院の生徒会長、馳天馬の婚約者こと江戸川音。とは言え江戸川は愛莉のワガママに付き合わされ、半ば強制的に連れてこられた被害者でもある。

「愛莉着いたか」

聞き覚えのある声に振り向けば
コレクト5の平海斗と、その奥のソファにはまるで人形のような女性の肩に手を回している栄美杉丸がいた。

「江戸川じゃん。愛莉と一緒とかレアだな」

「…こんにちは」と栄美に控えめに挨拶をする。あれだけのことがあったんだ。名前を覚えられているのは何も不思議な事じゃない。
そういえば栄美の隣の女性…いや、少女はよくよく見れば見覚えがある顔で。

そういえばコレクト5の栄美杉丸のお気に入りとかなんとかで、行動を常に共にしている女子が一人いたはずだ。それもこの前わざわざ汚れたハンカチを届けに来てくれた________…「よしださん!?」

二人が学園内で行動を共にしているのは何度か見た事があるが、ここまで親しい間柄とは知らずさすがに驚く。
薄いメイクと漆黒のドレスがはなことはなこの雰囲気に完璧にマッチしているせいか、江戸川は本当に一瞬誰だかわからなかった。

「あーそういやハンカチ届けたんだっけな」

「あ…はい。あの時はありがとう」

『うん。…江戸川さん、愛莉ちゃんと来たの?』

「うん。…というか強引に…」

『凄いね』

________…ああ多分、この笑顔が向けられて喜ばない男子はいない。栄美杉丸が彼女を片時も離さないのはそれもあるんじゃないだろうかと江戸川は思う。

そんなやりとりの最中、愛莉は江戸川を置いて着替えに行ったらしい。
平は先日の愛莉騒動について謝罪し、ショーの開始時刻と集合場所を伝えた。

「海斗、腹減った」

はなこの手を自分の腕に絡ませてやってきた栄美が夕飯前の子供のようにそう言う。昼食を軽く2人前平らげてきたというのにだ。

「おまえ杉丸また食うのかよ…。えーとたしか二階にイタリアンがあったはずだが…」

「米のめしがいい」

『はなこも』

「は?お前らわがまま言うな!」

こんな時間にやってねぇと二人に突っ込みを入れる平。
コレクト5とはなこ…こんな個性集団をよくまとめられるなと江戸川は感心した。

『杉丸、はなこカフェいきたい』

「しゃーねぇ。そうすっか。サラダランチくらいあんだろ」

『ささみの?』

「ささみの」

はなこは栄美の腕に手を組んだまま振り返り、『またね江戸川さん』と手を振った。

「うん、またあとでっ。(なんていうか愛莉さんとは違う感じの子供っぽさで可愛いなぁ)」



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