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悩みの解消!
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『実は四日前、幼稚な仮面をつけた不審者に襲われました。すぐに刑務部の上忍が捕まえたらしいんですけど……』
和風の個室で夕食を。
現水影の長十郎と元六代目火影の娘はなこ。
『…対峙したのはごく短時間なんですけど、
私の氷の出方を二人共読んでたんです。偶然にしては次の動作と連携が完璧すぎました。
…最後に私に、また会おうって言って消えた』
「その話、お父上や七代目には?」
『その二人と相談役の三人には伝えました。それもあってちょうど霧隠れに行くアカデミーに同行するよう勧められたんです。その件は父さんたちが今頃調べてくれてると思います。』
「なるほど……それなら今はここにいた方がいいね。」
熱いお茶を飲み干す長十郎は
不安そうなはなこを見つめる。
『…すでに捕まってるのに、怖くて。
なんでか私もわからないけど……
"あの事件"の時みたいな、生ぬるい嫌な感じがしてる……』
「そうでしたか」
『……』
「怖いのも無理はないですね。
敵はすでに捕まっていて、その上ここにいる限り安全…とは言い切れません。僕の弟子がそう言うんです。恐らくただの敵ではなかったのでしょう。
ですがここにいる限り、はなこは僕が護ります。だからすぐには無理でも、安心してくれると嬉しいです」
『………うん…わかりました』
はなこにいつもの表情が戻り、長十郎は安心した。
『でも、長十郎先生に何かありそうな時は私も戦いますよ。ここにいる間は。』
「ハハ…それじゃあ僕の側近は暫く二人ということになるのかな」
『へへっ』
______________その時。
個室の外、庭にガサガサと明らかに不自然な音がした。
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