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「#エロ」のBL小説を読む
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- ナノ -
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だから今は________…
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_____________本当にこの女はああ言えばこう言う。
「お前を殺しはしない。死ぬときは俺の役に立って死んでもらう」
マダラが包帯を外すと、
はなこの左目には彼の姿がぼんやりと写った。
「左は視えるのか」
『…んー……ぼんやり。マダラの仮面はオレンジだからよく分かる。』
「左目は俺のストックの目薬草を使った。右の分はゼツに探させている」
『あんな珍しい薬、マダラ持ってたの?』
「当然だ。俺の眼をなんだと思っている」
はなこの包帯を変え、立ち上がるマダラ。
包帯は右目だけを覆っている。
『どこいくの?私も行く』
いつもみたく勢いよく立ち上がった筈が、
酷い貧血にでもなったかのようにフラつく。
足がもつれ、そのまま布団を敷いていない
地面に倒れこむ身体。
「お前は此処にいろ」
それを腕一本で掴むように支えたマダラ。
『左目は視える、』
「そんな状態で何ができる。両眼揃ってのお前だ」
『でも』
「くどい」
『私はマダラの側…に…_______、』
朱色の仮面の奥から、はなこの灰色の瞳を
赤い瞳が射抜くように見つめた直後
はなこは意識を失い、マダラははなこの体を
片手で受け止めてた。
「お前の望みは俺が叶える」
布団にはなこを寝かせ、掛け布団を掛ける。
漆黒の手袋を外してはなこの素肌に触れた。
「その眼が治ったら幾らでも側に居させてやるさ」
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