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「#エロ」のBL小説を読む
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私はいつでも反抗期
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赤い飴玉をそっと袋に戻したはなこは…
スッと立ち上がる。そして少しの間の後
一気に地面を蹴って離れた。
それと同時に飛び出した数多の手裏剣。
はなこは無邪気にニィと笑っている。
「……」
橙色の仮面をした男へと向かう数多の忍具。
男は慣れているのか、それとも
相手にする気がないのか、恐らくその両方だろう。
逃げることも避けることもしない。
手裏剣はただただ男の身体をすり抜けるだけ。
________…ダダダダダッ!と勢いよく
男の背後にあった大きな木の幹に刺さった。
「手裏剣の使い方がなってない。寧ろちょっと落ちたんじゃないのか?これで本当に修行していればまだ可愛げがあったが」
『厳しいなぁ"トビ先輩"は。そもそも私手裏剣タイプじゃないもん』
わざとらしく表の顔の名を呼ぶ。
悪戯な笑みを浮かべていようとも
その容姿が端麗なのは変わらない。
「………」
『もー……縁日くらいで怒らないでよ』
「基本的に俺の側を離れるなと言ったのを忘れたか?今は暁にとっても尾獣狩りの大事な時期だ」
『ん?俺の目の届く所に居ろってこの前は言ってたよ?』
「ここが目の届く範囲だと言うつもりか?俺の手を煩わせるな」
男はそう言ってマントを翻したかと思えば、
空間をぐるぐると歪めて消えていった。
『おっこらっれたー』
そう言いつつも笑っている女、
暁所属のよしだはなこ。
本性は橙色の仮面の男、うちはマダラの右腕だ。
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