ポッキーパニック
「なんなんだよ!?これは!」
甲板を取り巻いた異様な空気。
それもそのはず。
ポッキーを食べてたマルコから真っ白な煙がもくもく。
慌てて駆け寄る面々の前に現れたのは1,2,3,4・・・
4人のマルコ!?
甘マルコ、黒マルコ、鳥マルコ、弱マルコ。
性格の違う4人がマルコから分裂しちゃった!?
一体どうなっちゃうの?
甘「ああん!サッチ大好きよい!」
4「は!?何?ちょっと落ち着けマルコ!」
甘「サッチと一緒で落ち着けるわけないだろい!なぁサッチ、ぎゅうして?ちゅうして?もう抱いてくれよい!」
4「うええええ!?」
A「マルコが壊れてる。やべぇぞ!てか、サッチも悶絶してるぞ!」
1「サッチ大丈夫かよい!?もしかして寒いのかい?俺の服着ればいいよい!」
B「なんで全裸になろうとするんだ!」
甘「俺なんかよりサッチが温まらないといけないよい!」
A「ぎゃあああ!それ以上は止めろぉー!」
4「うぐぅ!」
A「サッチィイイ!?」
B「サッチが血を噴出したぞー!?」
C「鼻血だああああ!」
甘「サッチ!死んじゃやあよい!」
おパンツ一丁甘マルコと真っ赤に染まったフランスパン。
2「お、おい!こっちはもっとやべぇよ!」
黒「ガタガタうるさいねい。頭に響くだろい」
D「うわっ!マルコ隊長の髪が真っ黒!?」
黒「黙れ」
2「ちょ、えええええ!?いきなり!?」
E「大丈夫かあああ!?」
黒「蹴り飛ばしたくらいで喚くじゃねぇよい」
F「なんかすごい不機嫌だぞ!しかもこ、こっち来る!?」
2「お前ら逃げろ!」
E・F「「言われなくても逃げます!!」」
黒「屑が悪あがきとはいい度胸じゃねぇかよい」
2「頼むから落ち着いてくれよ、マルコ!」
鳥「ぴーよい、よい?」
殺伐した空気にするりと入った丸くて青い小鳥さん、黄色の尻尾がふーよふよ。
5「ほぅ、可愛らしいな」
鳥「ぴーよよい」
16「不死鳥も分裂したのか」
5「通常よりかなり小さいけどな」
鳥「ぴーよい!」
2「えっ、じゃあ、今は不死鳥の能力が使えないってこと!?じゃあ、まだなんとかなる・・・」
黒「この俺様が能力を必要とするとでも?なめんじゃねぇよい、クソガキ」
2「ひぃぎゃあああああ!」
E・F「「エースたいちょおおお!今までありがとうございました!(泣)」」
2「死んでねぇえええ!」
黒「てめぇらもうるさいんだよい」
E「え?」
F「ちょ、マルコ隊長?・・・いぎゃああああ!」
16「次々と犠牲者が出るなぁ」
5「のん気に言ってる場合か!」
黒「全員俺様に体を差し出せよい」
暴君黒マルコ様は生贄もとい奴隷をご所望。
弱「はぁ・・・どうせ俺なんて目立たないんだよい。必要ないよねい・・・こんな俺」
12「そんなことないって!元気出せ!」
弱「いいやそうだよい。そうに決まってるよい・・・死んじゃいたいよい」
12「ああもう!うるさいな!しっかりしろ」
弱「ああ・・・やっぱりうざいかい。そうだねい、もう黙った方がいいねい」
12「なんでそっちに行くんだ!落ちんぞ!」
弱「海の底で貝になるんだよい。その方が似合ってるよい」
12「正気に戻れぇー!」
貝になりたい弱マルコと小さなハルタの押し比べ。
16「結局まともなのはこいつだけか」
鳥「ぷよい?」
5「これをまともと言うのか?」
鳥「ぴよよよい!」
16「ならお前あいつらの相手してこいよ」
5「遠慮させていただく」
鳥「ぴゅよい!」
周りから阿鼻叫喚が響く中、素知らぬ二人と鳥マルコ。
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