体勢を入れ替え、カイジがアカギに馬乗りになる。
いつもより激しく、いつもより深い口付けをした。互いの舌を絡め合い、吸って、歯列を舐め、合間に漏れる吐息と声は唾液の混ざりあう音と共に二人の興奮を高める。
カイジの手はアカギの胸板を撫で、脇腹を通り、捲れた服の裾から素肌に触れた。する、と腰を撫でればアカギは擽ったそうに身をよじる。するすると身体を撫で上げていく間、カイジはアカギの首元を吸って花弁のような痕をつけていた。
アカギのシャツのボタンを外し前を開くと、黒いタンクトップが出てくる。シャツを少し肩からずらすと、アカギの右肩にあるあの傷が見えた。カイジはふと思う。――あの、初めてこの傷を見たときのもやもやとした感覚は、嫉妬かなにかだったのか、と。傷をつけることに嫉妬とはおかしな話だ。嫉妬でないにしても、この傷に対する思いはカイジからは拭えなかった。せめてもの抵抗として、カイジはこの傷を優しくゆっくりと舐めた。

「…ん、カイジさん、?」
「上書き」

なにそれ、とアカギは笑うが、カイジは気にせず傷を舐め続けた。

気がすんだ頃にタンクトップを捲ってアカギの白く滑らかな上体を露にする。通常なんの機能もない二つの尖りだが、カイジにとっては立派な興奮材料となった。指先でつついたりつまんだり、また舐めたりとしているがアカギは身をよじるだけだ。いつかここも気持ちよくしてやろうか、と考えながら、カイジはアカギのベルトに手をかけた。
やや緊張した面持ちでベルトを外し、下着をずり下げると、既に反応を示し始めているアカギの肉棒がそこにあった。カイジにも当然ついているものではあるが、とてつもなく淫らなものに感じられた。

「さわる、ぞ」
「ん、」

刺激を受け取ると、それは更に上を向いて蜜を垂らした。ぐちゅりぐちゅりと音をたてていると、アカギがふと口を開いた。

「、っかいじさん、準備とか、してない、でしょ…」
「…ああ、」
「だから、っあ…今度にして、今は、一緒に…」

アカギの言わんとすることを理解したカイジは自らのベルトを外し始めた。

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