そしてアカギの艶やかなさまに高められたカイジの肉棒が姿を現す。
ズボンを下げるのもそこそこに、カイジはアカギのものと自らのものをぴとりと合わせる。少しアカギの腰が震え、両者は更に質量を増した。互いの勃起した性器が触れあっている――その事実と光景に脳が沸騰しそうになる。カイジがゆらゆらと腰を揺らすと、粘液で摩擦を得ないそれらはぬるぬると擦れあった。
息を荒げるアカギが笑う。
「クク…あついね、カイジさんの」
「…誰のせいだと思ってんだよ」
上体を起こし腕を床に突っ張って支えるようにしたアカギは、頬を赤らめながらもその光景を見つめる。
充分に先走りで濡れたころ、カイジは二本の猛りを手で握りこんでぐちゅりぐちゅりと擦り始めた。先程の余裕の表情はどこへやら、アカギの口からは嬌声が飛び出した。動きは同じでも、普段自分で擦るときとは全く違う快感にカイジも思わず声を漏らした。
「あ、いっ…あァッ…!!」
「っく、あかぎっ…」
きもちいいか、ときけば、
きもちいい、とかえってきた。
「は、ぁっ、かいじさん、」
すき、といえば、
すき、とかえってきた。
大切な人と今、気持ちと身体の全てを晒しあっているのだと思うと、胸の辺りが熱くなっていっぱいになる。
これがしあわせというやつなのかもしれない。
「ひぁ…っ!」
「っ…」
ほぼ同時に精を吐いた。
カイジは混じりあう精を眺めてから、ふとアカギの顔を見る。その顔は今までに見たことがないくらい真っ赤に染まっていた。
「あー…」
その顔を見たカイジもどこか気恥ずかしくなり、独特のにおいが籠る室内は気まずさで満杯になった。