小説 | ナノ

「海軍なんてとんでもねェ…
ドンキホーテファミリーの最高幹部、鬼竹のヴェルゴだ」


「エッどういうこと?海賊ってこと?」


「おいおい、マジかよ…」


「潜入してんだろうな、スパイだ
見た目はグラサンかけたイカつい野郎だが」


アイツは女子供にも容赦しない、気をつけろ。
とドスの効いた声を出すロー



「とにかく、ここが思ってよりヤベェ場所だってことはわかった
さっさと目的済ませて次に行かねェとだな…」


「そうね…、アイゼンさん修理どのくらいでできるかしら?」


「ちょ、ちょっと待て…修理はそんなかからねェが、今の話マジなのか?」


もしかして俺、やべェ奴にやべェもん作ってたりするか…?と焦るアイゼン


「まぁ確かにこんな話聞いたあとだとビックリするわよね…特に海賊が悪い奴で海軍がいい人だと思ってたら」


「詳細はわからねェが、ドンキホーテファミリーの方に渡ってんじゃねェか…?」


ただ、アイツに会うとやべェんで俺は早々にこの島を出るがな。とスクッと立ち上がったローにアイゼンが待て待て!と静止をかける。



「知らなかったとはいえ、ヤベェ奴に俺だって物を渡したくねェ!嬢ちゃんの修理の代金はいらねェ!なんだったら強化してやってもいい!だから俺も連れてってくれ!」


「断る」

「ハァ!?」

なんで非戦闘員のお前を助けにゃいけねェ、金ならあるんだ。というローに絶句するアイゼン


「まあまあ、いいんじゃない?連れてってあげても。実際ここからアイゼンさんを出すことで敵が痛い思いをするのは間違いないし、修繕してもらったら私も戦えるし!」


「とか言ってお前、"毎度修繕してもらえるから無茶な戦い方できる"とか思ってないだろうな」


「エッ、全然!思ってません!(ギクッ」


「…ふん、条件がある。
ウチに、ハート海賊団に入れ
それでコイツの手足が壊れた都度修理してくれるなら、いいだろう。」


「わかった、ありがとう恩にきるよ」


とりあえず、やることも増えたので足をアイゼンに預け、出来上がったら受け取りにいく話になった。アイゼンも修繕をしながら荷物をまとめるとの話だ。



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