のその後




一緒に手を繋いで
今までよりも距離を縮めて
笑いあって、二人だけの時間が濃密になって



大切な大切な、弟みたいな彼への愛情は
そのまま一人の異性にたいする愛情へ変化した、わけだけど──






“俺の方が身長大きくなったらさ、その……えっと、あの、の、ああああダメだよおじちゃん!!”

“もう押し倒したくせに今更何を照れてんだよ”



そう言って真っ赤になって逃げ出した彼も
もう私と並ぶくらい、大きくなった




掌も、私より小さかったのに
今では私の手を包み込むほど大きい








それでもね
心からの愛しさといつだって隣り合わせなのは





やっぱり可愛いなぁ。そんな感情だった





「いつまで子供扱いするんだよ……」


まるでいつかの再現のように、私を押し倒す『幼なじみ』で『彼氏』
私はそんな彼の頬に手を当てるとつい、ふにゃりと笑みが溢れた


可愛い、大好き、愛しい……


「子供扱いじゃ、無いよ」



キスの合間にそうもらすと君はきょとりと目を丸くした
やっぱり、可愛いなぁ









「昔からずっとずっと、特別扱いなんだよ」



そして君も、ふにゃりとわらった
私の大好きな笑顔で…────




『濃蜜変化』








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