悪魔の笑み。お姫様は私よ!!
「どういうこと…」
何であの宮崎春が日吉若の味方になってんのよ…
あの人を敵に回したりしたら、いくらレギュラーが味方だって敵いっこない…っ!!
なら、宮崎春も嵌めよう。
若のように嵌めて嫌われればいい。
その考えが思いついた途端、不安の渦がどんどん小さくなっていくのがわかった。
部室の中で騒いでいる、若、侑士、景吾、そして宮崎春。
部室に入ると全員がこっちに振り向く。
そこで怯えたような顔を作って、台所へと向かった。
これで十分。
景吾は完全に落ちたわ。
「お前らでていけ。愛奈が怯えてんだよ」
「跡部のインサイトもそこまでやな」
「何だと!!?」
「さ、行くで」
あぁ、侑士は完璧に私の敵になってしまったわ…
「大丈夫か、愛奈」
「うん、平気。さ、練習戻って?」
あんた達は私に騙されてればそれでいいのよ
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