必殺技炸裂!!恐怖のエロ本アタック!!


「日吉、お前愛奈を叩いたらしいな」

「そのネタ飽きました」

「てめぇ、この俺様に喧嘩売ってんのか!?」

「喧嘩売ってんのは俺じゃなくて」



高橋先輩だろ?と言おうとした所で跡部部長に殴られた。
最近…宮崎先輩(あの変人を先輩と呼ばなければならないなんてものすごく不本意だが…)に出会ってから俺は性格がさらに捻くれたようだ。

完全に先輩のせいだ。


『呼ーんだ?』

「呼んでないです。というか何処から顔出してるんですかあなたは」

『何処って…跡部の股の間?


声がして目線を落とすと跡部部長の股の間から顔を出して返事をする先輩。
コイツは本当に女じゃない。


『失礼だな!!』

「勝手に心を読むなって言ってるでしょうが。それに、女がなんのためらいもなく“股”なんて言うな。」

『…じゃあお股?』

「そういう問題じゃない」




跡部部長を見ると、宮崎先輩見てフリーズしていた
てかいい加減股から離れろって。
いつまでそこにいるつもりだ。

いい加減跡部部長がかわいそうになってきた。



『ヤッホー跡部』

「て、てめぇ!!おおお、俺様にけ、喧嘩売っていらっしゃりやがんのか!?」

『日本語喋れよ』



宮崎先輩の登場に何故か吃りまくっている跡部部長なんてレアだ。
あぁ言っとくけど、まだ宮崎は跡部部長の股下にいる。


「いい加減そこから離れろ!!」

『何?景ちゃん恥ずかしいのぉ?』

「ちげぇぇええ!!」

「何騒いでんねん」

『あ、ヤッホー変態』

「その呼び方やめぇや。あとどっから顔出してんねん自分」

『跡部の股ー』


さすが関西人。
ツッコむべきところを押さえている。


「ちゅーか、また後輩いびっとったんか跡部。」

『もう信じられなくない?あたしのピヨヨンに手出すなんてねぇ?』

「おおお前は早く俺の股から出てけ!!!」

『ありゃりゃ…新しい情報を入手しちゃったよおっしー隊員』

「何や?」

『跡部さんちの景吾君は女性に慣れていないようですよ』

「そうみたいやなぁ」

「何言ってやがんだてめぇら!!!俺様程の男が女に慣れてないわけないだろうが!!!」

『ホイッ』

「ぎゃあああああああ!!!!!」

『全然駄目ジャン』

「あんた達さっきから何してるんですか…」


宮崎先輩は何かを跡部部長に見せた。
それを見て鼻血を出し、床に倒れた跡部部長。



『ん?エロ本見せただけだよん♪』

「あんたは何処でそれを手に入れたんだ」

『え、読みたいの?』

「違う!!!」

『思春期だもんね…。はい、ピヨのイメージ崩れちゃうけど仕方ないよね。貸したげる』

「人の話を聞け!!!あとエロ本俺の前に置いていくな!!!」


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