さぁ大声で皆さん一斉に…正義は勝つ!!!
『へぇ、じゃあもう解決したんだ』
「はい。あなたにこんなこと言うなんて本当は心の底から嫌なんですけど、ありがとうございました。」
『素直じゃないなぁ。ま、そこがかわゆいのだけどっ!!で、高橋愛奈は?』
「転校したみたいです」
結局あのあと、全員が頭を下げて謝ってきた。けれど後日、
跡部さんだけは思い切り廊下で土下座してきたけど。宮崎先輩に脅されたらしい。
『人聞きの悪いこと言わないでよ。脅したんじゃないよ。ただ、“ツンデレピヨに手出しといて土下座すらしないなんて、私に喧嘩売ってんの?”って言っただけ。』
「それを脅しって言うんですよ」
『そういうピヨリンだって土下座してる跡部見てドヤ顔してたじゃないか!!』
「あたりまえじゃないですか。キングと呼ばれたあの人が後輩に土下座するなんて優越感でいっぱいでしたよ。」
『うわドSー』
そう言ってニコニコ笑う宮崎先輩。
この人は変態な所を除けば普通なのに。
でも、宮崎先輩の変な所がなければ、俺は今でも暴力を受けていたかもしれない。
そう考えると、感謝の言葉しか出てこない。
「先輩のおかげで元に戻ることが出来ました。跡部部長の土下座も見れたし。
本当にありがとうございました。感謝しています。」
『お、ピヨがデレた!!
私は正義の味方!!だからピヨのピンチにはいつでも駆けつけるよ!!』
「勝つ自信は?」
『ある!!!だって…』
宮崎先輩は急に立ち上がって、さっきの言葉の続きを大声で言った。
『だって正義は勝つんだから!!』
*END*
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