「失礼します」

「あら、こんな時間にどう、した…の……………」


もうとっくに授業始まってるっていうのに誰が来たのかと思ったら、生徒が四人…
そにうちの一人はルイだった。しかもボロボロになって…。

あぁ、このことだったのね…あの子らしい。


「池澤…の、手当てをお願いします」

「じゃあ池澤さんをそこのベッドに寝かせて
で、切原君は残ってね

で、柳君と真田君は教室へ。
もう授業始まってるわよ
池澤さんの手当てはちゃんとやっておくから心配しないで」


「はい、よろしくお願いいたします」

「じゃあな赤也」

「はい」




とりあえず、この間ルイが言ってたのは多分切原君の事だ。
ルイは切原君を守りたいのね


「ねぇ、切原君知ってる?」

「何をですか?」

「私と池澤さん、従姉妹なんだ」

「そうなんですか………え?」



驚いてる驚いてる
そりゃそうか、誰にも言った事ないからね


「ふふ、驚いた?
だからルイの事は小さいころからよく知ってるの」

「………池澤は、何で俺の味方になってくれたんですか?
自分の友達まで捨てて、何で俺なんかに…」



「池澤はさ、不器用なんだ。
本当に大事なものを守りたいときって自分の事なんか後回しになっちゃう。

多分、大事だからこそ友情を壊してでも間違った道に進もうとしている友達を止めようとしてる。」

「友情を壊してでも…」


「それと、切原君の事気に入ってるみたいね」

「はぁ!!!?」



そんなに驚かなくても…
でも、ルイもきっと気づいてないんだろうな…
自分がどれだけ切原赤也君に好意を抱いているか。


ルイの手当てが一通り終わり、切原君を見る。

あらあら、顔真っ赤
青春だなぁ



「じゃ、切原君
先生しばらく出かけなくちゃだから後よろしくね?」

「は、はい…」







きっとルイを本当の意味で守れるのはあなただけよ、切原君






予想的中

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