合宿当日、私は今部室にいる。
集合場所は校門前なんだけど、部日誌と全員分のデータファイルを取ってこようと思ってここにきた。
あと暑いからキンキンに冷えたドリンクを入れたクーラーボックス。
向日先輩とかジロー先輩とかはしゃぎすぎて熱中症になっちゃいそうだし。
「ここにいたのか…」
『えっわ、若?』
いきなり開いた部室のドア。相当早い時間にここへ来たので、今の時間に誰か来る何て予想してなかった私はとても驚いた。
そこにいたのは若だった。
『何でここに?』
「お前がなかなか来ないからだ。」
『もうみんな来てる?』
「当たり前だ」
時計を確認すると、もうすでに集合時間ギリギリ。
やっちゃった。そんなに時間経ってたんだ。
『跡部先輩怒ってる?』
「怒ってないだろ。それにお前がマネの仕事して時間忘れてんのなんてみんな知ってるしな。」
『…複雑だ』
私は若と集合場所に走った。するともうすぐで集合場所という所で若に呼ばれる。
振り向くと、顔を真っ赤にさせている若。
「無茶すんなよ。何かあったら俺たちを呼べ。
あ、それから…バスの席、俺の隣にしろよ。」
それは反則だ。
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