桜はすっかり散り、木は緑色の葉が枝を覆って風に乗って歌う。





「志帆、ミーティングするぞ!!」

『はい!!』


先輩達との絆も深まった。あ、あとファンクラブの人たちとも。
跡部先輩に呼ばれて部室へ向かう。
ミーティングか…じゃあ今日は早めに部活終わるのかな。



「明後日から合宿だ」

「明後日って、いきなりすぎんか?」

「まぁ、跡部らしいなけどな…」


やっぱり跡部先輩の連絡事項は急だ。
合宿の程先に知らせておいてほしい連絡事項ってないよね。

宍戸先輩の言う通り、跡部先輩らしいけど。


『今回は氷帝以外、何校参加するんですか?』

「ウチ以外に立海、青学だ」

『青学…一緒に合宿したことないですね』

「あぁ、お前全国でしか会ってないんだよな」

『うん』


私は青学とあまり接触したことがない。
なぜなら、大規模の合宿が行われたときはインフルにかかり、全国大会ではほとんどベンチにいたからだ。


『…………』

「不安か?」

『えっ、何が?』

「大丈夫だよ、お前は俺が守ってやるから」

「抜け駆けはズルイよ日吉。志帆ちゃん、俺だっているからね」

「鳳や日吉だけじゃねぇ、俺達全員お前の味方だ」

『…ありがとう、ございます…っ』


みんなに心配かけちゃったな…でも、ありがとう。
ありがとう、みんな。






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