「クソクソムカつく!!腹減った!!」

『岳人先輩、先食べてていいですよ』

「やだ!!!」

『何ですか、駄々っ子ですか』


さっきの騒動が無事終わり、食堂のテーブルに並んだカレーを皆が食べ始めた。
しかし氷帝の皆は一向に箸をつけようとはしなかった。

なのに岳人先輩は叫んでる。
もう何なんだよ。

ちなみに私は今飲みものの準備をしている。
甘酢っぱいレモンドリンク。


コレを各校に配って、私は席に着いた。



「お腹減ったC!!
志帆、早く早く!!!」

『私ですか!?

………いただきます…』



その声と同時に全員カレーに食らいつく。
大盛りだったはずのカレーが、どんどん減っていくのを見るのはとてもうれしかった。


『そんなにお腹すいてたんなら先に食べてればいいのに』

「皆志帆ちゃんを待ってたんだよ」

『だから待たなくていいって』

「ヤダ!!志帆と一緒にいただきますすしたE!!」

『何でですか…』

「仲間、だからだ
お前はそう思ってねぇのか、アーン?」



仲間、かぁ…
思ってないわけないじゃないですか、跡部先輩。


『思ってますよ、私皆さんのこと大好きです』


「当然だ」





そう言って、跡部先輩は笑った。














 


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