跡部先輩に言われた通り、部室のようなところで私はドリンクとタオルの準備を一人でする。
ほらね。嫌な予感って大体的中しちゃうんだ。
その嵌めた張本人は表で選手の応援してるし。
『少し位手伝ってくれよ…』
この合宿に参加しているのは25人。
普段200人を相手に仕事をしているけど、それは前の日か朝に準備してるからであって、こんな頻繁に休憩をとられたら仕事なんて追いつかない。
「休憩だ!!」
あークソ、またかよ!!休憩時間多すぎだろ。
しかもその度にドリンク飲み終わってていちいち作らないといけないし。
もっと味わって飲めっての!!とか言ったら跡部先輩に怒られそうだ。
『氷帝の皆さん、こっちの籠に空のボトル入れてください!!で、こっちの籠にはタオル。間違えないでくださいね。後でとりに来ますから!!』
青学のほうに行かないと。
氷帝の皆にそう言って、部室に行きタオルとドリンクの入った籠を取りに行く。
それを青学のコートに持っていった。
『あの、コレ…ドリンク、と…タオ、ル………です。』
ちょ、息切れが!!
「大丈夫か?」
『だいじょぶ、です…』
「全然大丈夫じゃねぇだろ」
話しかけてきたのは桃城君。
その後ろには目つきの悪い海堂君。
「お前一人?」
『あぁ、うん』
「もう一人のマネージャーは?」
『立海の所にいると思うよ』
多分。
ぞくぞくと皆がドリンクを取りに来る。
さっき氷帝で言った事をそっくりそのまま青学に伝え、また部室に戻った。
その途中で、無理すんなよ!!って言う桃城君の声が後ろから聞こえて、それに手を挙げて答えた。
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