サボタージュ



『おーい不動』

「………」

『聞こえてるー?』

「………」

『…ダメだこりゃ』



今は三時間目の真っ最中。
のはずなんだけど、私は屋上にいる

隣の席の不動に引っ張られてここに来た。
その不動は私の膝を枕にして居眠りしている。

なんて自由人。



『ねぇ、不動。起きないとキスするよ』

「………」


反応なし。
どんだけ疲れてんのコイツ。


『ま、最初からする気はないけどね〜』

「何だ、嘘かよ」

『ふ、不動!!?起きてたの?』

「あぁ。何だよキスしてくれるんじゃねぇのかよ」

『しないよ!!』

「何で?」

『何でって…、別にあたし達付き合ってるわけじゃないし……!!』

「ふーん…








じゃあ好きだ。付き合ってくれ。」




『ハァ!!?』


何このついでに告白みたいな!!!


『そんなにキスして欲しいんなら他の女の子に頼んでよ!!!』

「馬鹿じゃねぇのお前」

『な、何が!!!』

「俺はお前にキスして欲しいんだよ」


ちょっと何そのドヤ顔は!!
つかホストか!!!


「ほら、返事は?」

『………で…』

「は?聞こえねぇよ」

『よろこんで!!!』


もうヤケくそだ!!
横でニヤってした不動なんか、私は見てない!!










《それから不動が居眠りした時は、私のキスで起こさなければならないという法律が出来た》




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あやり様リクエストの不動でした!!
遅くなって申し訳ありません!!
リクエスト下さったあやり様!!ありがとうございました!!

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