だってアンタ可愛いねんもん



『いでっ!!』

「大丈夫っスか?」

『だいじょぶ…』



俺の恋人である、名前さん。
今盛大にすっ転んだ。何にもない所で。

先輩。パンツ見えてはるんやけど。
目の保養、目の保養…。

十分に名前さんのパンツを堪能した後、彼女の側に行って声をかけた。
大丈夫やないやろ。半泣き状態やん。


「どこ打ったんですか?」

『おでこ…。あと膝、すりむいた…』

「はぁ…。痛いの痛いの飛んでけー」

『うわぁ!!』


おでこを撫でて小さい子に言うように言ってやる。その後、頭をぐしゃぐしゃ撫でると、名前さんは叫んだ。


『子供扱い禁止!!私先輩だよ!?』

「すんません。せやかて可愛いんやもん」

『光!!』

ほっぺたをムニムニしてると渇が飛んだ。
うん、可愛い。


「立てます?」

『立てるもん!!』

「おんぶしたりましょうか?」

『結構です!!』


いじけてそっぽ向く名前さん。
あぁぁあもう、可愛いやっちゃな!!!!

名前さんが気にしてるのは俺に子ども扱いされること。最大の悩みは自分の子供っぽさ。

いや、まあそこが可愛いねんけど。
いくら説明してもわかってくれへんねん。


『私先輩なのに…。光より年上なのに…。』

「何でそんなに背がちっちゃいんスかね。」

『うるさい!!』


可愛えなぁ…。ホンマに可愛えなぁ…。


「名前さん可愛いッス。」

『馬鹿光。無駄にピアスつけやがって生意気!!』

「関係ないやろ。それよりファミレス寄りませんか?何でも奢りますから。」

『ホント?』

「はい。じゃ、行きましょうか」




そう言うと名前先輩は上機嫌で俺の隣を歩く。ファミレスで機嫌直るんはもう学習済み。

ホンマに可愛ええ。



名前さんは俺の可愛ええ恋人や。
手、出したらアカンで。





〜in ファミレス〜《こちら、メニューになります。》
《ありがとうございます》
《こちらは、お子様用のメニューになっております》
《ありがとうござ……!!私子供じゃないもん!!!高校生だもん!!!》
《し、失礼致しました!!(兄妹かと思ってた!!)》







**********
剣哉様キリリクの財前でした!!
73400番、踏んで下さってありがとうございます!!
では、リクエスト下さった剣哉様、ありがとうございました!!

[ 28/50 ]

[] []