四姉妹インクラスルームA




『今日からこの学校でお世話になります。四那賀春樹です。よろしくお願いします。』


大きな拍手で迎えられた転校生四那賀は、凛とした雰囲気を持っていた。
しかし、それは全くキツイものではなくて親しみやすいものだった。



俺の隣の席はジロー。その後ろは滝。
滝の席は列の一番後ろの窓際という特等席で、かつ一人席だ。

今朝、朝練から帰ってくると一人席だった滝の隣に机といすがワンセット置かれていた。


あぁ、これが岳人の言ってた転校生か。
四つ子だから皆別々のクラスなんだな。


でも転校生とか、もともと興味ねぇし。
そんな気持ちで俺は全校朝礼と、SHRを過ごした。



「四那賀です。よろしく」

「よろしくね、四那賀さん。俺は滝 萩之介。」



滝が隣に座る転校生に、軽く自己紹介をしているのが聞こえた。
俺はあまりフレンドリーな方ではない。それに女は苦手だ。



ジローは今も隣でのん気に熟睡している。


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