生徒会長の理由



佐「名字のドリンク美味かったな」

鬼「あぁ、いいマネージャーを雇ったな」

成「名字先輩って生徒会会長なんですよね!!」

源「あぁ」

成「それで、源田先輩と幼馴染なんですよね」

源「あぁ……、何でお前が知ってるんだ、成神」


佐「俺が教えた」

源「お前か」




くだらないことを喋りながら部室に向かう。
そういえば、休憩の時にしか名字を見ていない。
いつもどこにいるんだ?
まだ部室に居るのか?


源「名字いるのか?」



『あ、源田君』

源「………」


『ん?どうしたの皆』


部室のドアを開けると名字はいた



いたんだ、めちゃくちゃキレイになった部室に。
そうか、コイツずっと掃除してたのか


資料やら何やらで埋まっていた机も椅子も、禁断の扉として開けてこなかったロッカーもきれいになっていた。

いや、ホント
ここ部室なのか、ってくらい



佐「お前、ロッカーまで片付けたのか?」

『うん、必要そうなのはそこのダンボールに入れておいたから、後で確認して

てゆーか汚すぎ!!こまめに掃除してよ』


鬼「いつ、ドリンク作ったんだ」

『掃除の合間に』


源「お前、すげぇな……」


『…ありがとう?』






要領よすぎだろ名字




《だからこいつ生徒会長なのか》

8/35
<< >>