山下を思いっきりひっぱたく。
誰かを叩いたのなんて久しぶりだ…
山下を見ると、さすがに驚いてる。
仕方ない。私はそれほど怒ってるんだから
『あんたなんかに……
好きな人を力づくで奪おうとする奴なんかを、私は好きにならない!!
幸次郎は私の大事な人!!
ちゃんと気持ちを伝えてくれた!!
そんな幸次郎を…
私の彼氏を悪く言うな!!!』
自分でも何を言ってるのかわからない。
だって、悔しいんだ。
「名前、落ち着け…
山下、っていったか…
お前もう名前に近寄るな」
幸次郎は着ていたブレザーを私に掛けてくれた。
そしてそのまま私を生徒会室から出した。
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