「失礼します」
『あ、待ってたよ山下』
「遅くなってすみません会長」
『いいよいいよ
じゃあ早速この資料頼んでいい?』
「はい」
二人で黙々と書類を仕上げる。
なんとなく山下、落ち着き無いな…
どうしたんだろう…
『何かあったの山下』
「…………えっ、
あぁ、いえ…何でもないんです…ただ、」
『ただ?』
「………会長!!」
『え、何?』
「あの…源田先輩と付き合ってるって本当ですか?」
顔を真っ赤にしてうつむいた山下
あれ、コレはまさか…
山下は、幸次郎が好き…?
えぇぇえっ!!
い、いいのかな…
でもそういう愛の形もあるし…
先輩として、何を言ったらいいんだろうか
『うん本当だよ』
いい言葉なんか思い付かなかったから
嘘をつかずに返事をした。
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