初心


『も、ホント無理…』

「少し休むか」


完全にバテた私をベンチに座らせた幸次郎。
てゆうかいつまで手繋いだままなんだろう


『あの、幸次郎…手……』

「手…?
……………っ!!!わ、悪ぃ!!」


そんなに焦んなくても…


『うわぁ、顔真っ赤』

「うっせ…///」



『ねぇ幸次郎、次何乗る?』

「お前決めろよ…」


何拗ねてんのさ。

そう思いながら遊園地の地図を見る。
目にとまったのは大きな観覧車



決めた。


『幸次郎、次はアレ乗ろうよ』










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