らしさに苦笑


『おはよう、秋ちゃん』


秋「名前ちゃんおはよう。」



いつものように挨拶を交わして朝礼が始まるまで話す。

2−1のサッカー部員は
円堂君と豪炎寺君の二人。隣のクラスには風丸君と半田君と松野君。


円「おはよう、木野、名字。」


『おはよう、円堂君』

秋「おはよう。
円堂君昨日は鬼道君と話したの?」



ああ、あたしもそれききたかったんだった
お兄ちゃんなのに苗字が違う…?

それとも“キドウ”が名前なのかな…


円「それが…あんまり」



円堂君が言うには、
二人が飛行機事故で両親を失い別々の家で暮らしていること。
フットボールフロンティアで優勝すれば音無さんを自分が住んでいる家で一緒に暮らせること。
例の“世宇子中”に手も足も出なかった事。

もう一度サッカーで戦うために雷門中に誘ったが断られたらしい。


円堂君が「鬼道には負けてほしくない」って言った。

一体どこまでいい人なんだ、円堂君





結局放課後までキドウ君を復活させる算段は浮かばなかったみたいだけど







今日は音無さんもちゃんといて昨日よりも少し元気になったみたいだった。


私たちの次の対戦相手は“千波山中”

音無さん情報だと
必殺技は無限の壁。
ダイヤモンド並みに硬くなかなか突破できないのだという。


どうしたらいいのかと皆で悩んでいた結果円堂君から導き出された答えは
「ダイヤモンドの攻撃」だった。


なるほどね…円堂君らしいよ

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