マネやんね?A
「こんにちは、名字名前さんいるかな?」
『「(来た…!!)」』
昼休みになるまで一生懸命ジャッカルと考えた。
テニス部をどうにかして退ける方法…
数々の案の中で一番良いとされた方法は…
「(名字!!やるのか?)」
『(やるさ!!)』
『はぁ〜いvV名前に何か用〜?幸村くぅん』
「(気持ち悪すぎる!!)」
ミーハーな感じでテニス部と話す!!!
ものすごい顔してあたしを見てる赤髪の少年(丸井…だっけな)と詐欺師。
ものすごい速さで何かをノートに綴っている柳君
明らかにドン引きしている人…多数!!
この勝負…勝ったぞ!!(ドヤ)
「話があるんだ。一緒に来てくれないかな?」
『え〜vV名前にお話ぃ〜?何かなぁ〜?楽しみっ♪』
「(おぇぇええ…(吐)」
ジャッカルの言ったとおり!!
効果は抜群!!!
嬉しい!!うん、嬉しい……ハズなのに
おかしい…
何かむなしい……
うん、気のせいだ☆
視界の隅で吐くマネをしているジャッカルを蹴っ飛ばし幸村についていく。
向かうところは部室!!
あとは、丁重にお断りするだけ!!
『でぇ、お話ってなぁに?』
「ジャッカルの推薦でね、君をテニス部のマネージャーにしたいんだ」
「『(来た…っ!!!)』」
『ジャッカル君が?名前嬉しいなぁvVありがと、ジャッカル君♪』
「お、おぅ…(キモイキモイキモイ!!何なんだよお前!!キャラ違いすぎだろ!!)」
『(だまらっしゃい!!)』
ジャッカルと目で会話していると二年生のワカメヘアーが口を開いた
さっきからあたしのことを見てる目があからさまなんだよ、腹立つなぁ!!
「幸村部長〜…こんなミーハー女 マネージャーにしていいんスかぁ?」
((好きでミーハーやってんじゃねぇよ))
「俺も同感だぜ」
「俺もじゃ、こんな女が仕事するとは思えんのぅ」
「まぁまぁ、名字さんはどうかな?」
『う〜ん…名前、お断りしまぁすvV』
「………どうして?」
『(何だ?今の間は…)だって名前、忙しいからぁ…』
「一つ聞いてもいいか?」
と、話しかけてきたのは柳君。彼は生徒会の人なのでよく知っている。
データマンの柳蓮二。
『うん、なぁに?』
「お前、本当にミーハーなのか?」
『(ギクッ…!!)う、うん!!名前皆のこと大好きぃ〜vV』
「じゃぁ、何故マネージャーの誘いを断った?」
『え…!?(しまった、理由を考えてない…!!)』
「何にそんなに時間を割いている?見たところによると、ネイルアートをしている訳でも、化粧をしている訳でもないが…」
『(ジャッカル助けて…!!)』
「(無理!!)」
「それに、お前の姿を練習中に見たことがない。
もう一度聞く。お前はミーハーか?」
『……』
「ええ!!この人ミーハーじゃないんですか!?」
『………』
「確かに、化粧もしてねぇしなぁ」
『…………』
じろじろと私を見るテニス部。もう冷や汗やばいんだけど!!
てかジャッカルがさっきから自分無関係宣言してんのが腹立つ。お前後で制裁決定。
「お前さん、俺の名前を
フルネームで言ってみんしゃい」
『詐欺師の…』
「詐欺師の…?」
『……
すいませんっ!!わかりません!!勘弁してください!!!』
私の人生(と共にジャッカルの人生)が終わりを告げた。
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