抱きながら電話に出させた 2日目
「あぁっ、はぁ…リヴァイさ…」
「っ、エレンっ、」
薄暗い部屋で、ベッドがギシギシと鳴く。
今日はエレンのバイトの日だったが、今日は休めの一言でベッドへ連れ込んだ。
無駄欠勤になってしまう、と散々騒いでいた筈の口はだらしなく開き、甘い声を漏らしている。
「んんんっ、や、イっちゃいそ…ですっ…!」
プルルルルルル…♪
サイドテーブルで鳴り出したのはエレンの携帯電話。
咄嗟にイイコトを思い付いたリヴァイは、それを取り上げスピーカーを押し、エレンに渡した。
「ほら、出ろよ」
「で、でもっこんな…」
「早く」
無理矢理通話を押したリヴァイは、携帯電話をエレンの耳に押し付ける。
恐る恐るもしもし、と呟いたその電話の向こうは、エレンのバイト先の店長だった。
『もしもし、エレンか!何があった!』
「い、いえ、ちょっと風邪を拗らせてしまって…」
『熱は!病院には行ったか?看病してくれる人はいるのか?!』
「は、はい、だいじょうぅっんっっっ?!」
『おい!どうした?!』
「おせぇ。早くしろ」
冷たい目で携帯電話を見下ろすリヴァイは、一旦落ち着いたはずの律動を再び開始させる。
「何でもっ、ありませっ…!!んんっ、!」
本格的に喘ぎ始めたので、こんなエロい声を俺以外に聞かすものかと携帯電話を取り上げ、電源をきって床に落とした。
突然のスリルにお互いの興奮は更に増していく。
何度か奥を突き上げたところでビクビクと痙攣し、同時に果てた。
二人の荒い呼吸が部屋にこだまする。
ベッドに身体を預け余韻に浸っていると、隣からか弱い声がする。
「何だ?」
「ど、どうして急にあんなこと…っ、恥ずかしいのに…っ」
「ちゃんと待ってやったじゃねぇか。動いたのはお前が遅いからだ。」
不思議そうに見つめるエレンを抱き、すい、と耳元に唇を寄せた。
「強いて言うならまぁ…」
「 」
「っ!〜っっ??!!な、なっ…?!」
昨日のように顔を真っ赤に染めたエレンは、枕に思いきり顔を埋めた。
fin.
「他の男と喋るお前に嫉妬した」
なんて、眼を見て言えなくて。
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