おれはリヴァイさんと一緒に暮らす恋人。
ハンジさんからもらった風邪薬が実験中の獣化薬で、それを飲んだおれは今、半分は犬だ。
耳も犬みたいになって、尻尾まで生えた。
まだ解決策は見つかっておらず…
「リヴァイさん!おかえりなさい!」
「あぁ、ただいま」
絶賛発情期に突入したおれは、もう毎日リヴァイさんに胸がドキドキ下がムラムラ大変なのだ。
スーツを脱ぐ姿に、今日もまた熱いものが込み上げてくる。
「リヴァイ、さん…」
「何だ」
「い、いえ、えっとご飯ですよね!支度しますからゆっくりしてて下さい!」
タタタ、とキッチンに向かいご飯をよそる。
おれがこんな状態だって知ったら、避けられちゃうかな…
カチリ、とテーブルランプを付けてからリヴァイを呼ぶ。
黒いシャツにスウェット、それだけでまた欲情してしまう。
ダメ!と振り払うように大きな声でいただきますと言った。
その夜、我慢ならなくなったおれはリヴァイさんの部屋をノックしていた。
「何だ」
「あの…おれ、最近ずっと変で、その…シたくて…一人じゃ全然駄目で…だから、リヴァイさん…」
「ふん…誘ってるつもりか?まぁ悪くない。だが執務が終わるまで待て」
「はいっ、!」
その会話をしてからどれくらい経ったろう。
おれはまだリヴァイさんのベッドに座って『待て』をくらっている。
もちろん半分は犬だし、ちゃんと待つけど、もう早くしてほしい。
そろそろ我慢の限界を間近に感じていた。
「はぁ、はっ…リヴァイ…さん…」
「………」
「おれ、もう…っ」
「我慢できねぇってか?はっ…物欲しそうな顔しやがって」
ギ…とベッドが軋む。
白いシーツに片膝を掛けて顔を近づけたリヴァイは、唇が触れるか否かの距離でニヤリと笑った。
「『待て』も出来ねぇ駄犬には躾が必要だな」
「ひっ…!」
そのまま唇を近づけると思いきや、ス…と離れ再び机に戻っていく。
中途半端に焦らされて強くなった性欲だけが残り、もどかしく両脚を擦り合わせた。
「褒美が欲しけりゃ我慢だ、エレン」
「はぁっ…もうっ欲しい、リヴァイさんのっ…ほしいよぉ…ぐしゅっ」
とうとう泣き出したエレンに、リヴァイは目を見開く。
間違ってもこんなによがったことはないと言うのに、俺が欲しいと泣き出すとは。
ペンを置いてエレンをベッドに倒しつつ、するりと頬に手をやる。
「まさかお前…発情期…か?」
「ふぁ…こえっ、声、近いっ、!」
「媚薬に犯されたみたいになってんじゃねぇか…」
面白がって耳元で囁いたり、ぴちゃぴちゃと水音を出してみれば、イヤイヤと言いながらも身体をびくつかせる。
服を捲り上げ、下は全て脱がしてやれば、寒い…と小さく呟いた。
「今から熱くしてやる…汗かいちまうくらいにな…」
「はや、く…っ、!」
「はっ…淫乱が」
ピト、と熱いリヴァイのものが宛がわれる。
ゆっくりと、着実に奥へ進むその快感にエレンは涙を流した。
徐々に溢れてくるお互いの体液が滑りを良くし、更に、もっと奥へと侵入していく。
リヴァイは尖端をエレンの感じる部分に擦りつける。
大きく跳ねた身体は快楽に震えていた。
もっと、と囁けば一気に早まる律動。
「はぁっ、は、あっ、!い、イっちゃっ!!!や、リヴァ、ぁああっ!!!」
「イけ…っ、」
ぐしゅ、と最奥へ突き上げたと同時に放たれる白濁液。
自身を引き抜くと溢れ出るその姿に、再び下半身に熱が集まるり始める。
すぐに目を逸らし後処理をしてやりながら、リヴァイは小さくため息をついた。
「発情期なのは構わねぇが…毎日来られちゃ俺も困るぞ」
「う…そんなことしませんよっ、……多分」
「なるべく自分で処理出来るようにしろ。一人で出来るだろ?」
「でっ、出来ますよっ!子供扱いしないでくださいっ!」
「『待て』も出来ねぇのにな…」
「それはっ…その…」
クソ可愛い…と頭で呟きながら、まだまだなガキをゆっくり寝かしつけた。
fin.
『待て』と言われれば
ちゃんと待ちます、限界まで
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