2011/05/26 21:56 好きだった。好きすぎた。恋とも、愛とも違うと感じるこの思い。 近くに居るだけで満足できると思った。事実、満足出来ていた。 なのに。 今、自分を急かすこの気持ちは何なのだろう。どろどろと濁った、この重苦しい気持ちは何なのだろう。 こんなものは、知らない。 〇〇 自分は教師で、彼女は生徒。いけないことだと自分を戒めるのは、もう何度のことだろう。 すれ違う度に香る甘い匂いに、何度惑わされただろうか。その度に自分の中の理性を総動員している自分は教師失格なのだろうと思う。 だが。 彼女を抱きしめたいと思う。愛おしくて堪らない。この気持ちは…――。 〇〇 〇〇〇 |