2011/05/26 21:28 本当に俺と血が繋がっているのかと思わず疑問に思うほど可愛い弟に日々きゅんきゅん(死語)して、どんな設定でも生かしちゃうツンデレな幼なじみに日々萌えて、クラスメイトの美男子二人でムフフな妄想をすること。 それが俺の日課。 俺にとって美形イコール観察対象。 身近な美形なんて弟と幼なじみで十分。 それをモットーに日々鑑賞してましたよ、ええ。 そんな平凡を愛する俺の目の前には学校一の美男子と名高い男テニ部長の……ついでにクラスメイトで観察対象な白石蔵ノ介くん。 ……俺、遠山 悠。只今ピンチです。 ――――――― 「……えっと、白石。これはどういう事なん?」 「ん?遠山と試合しよと思うてな」 帰りのSHR終了後、俺はクラスメイトの白石に無理矢理連れられてテニスコートに来ていた。 理由を聞くと、試合に誘われた。 ……何故に? 問い掛けるように白石に視線を向けると、白石はニッコリと綺麗に笑った。 ……うわ、そっちの気が無い俺でも思わずときめきそうになってしまう笑みだな、おい。 「そら、決まっとるやろ?……遠山って、強いんやってなあ。金ちゃんと財前から聞いたでー」 「…………は?」 ちょいと待て。金太郎と光には口止めしとった筈や。俺がテニス出来ること部活の皆さんには言うな、て……。俺、言ったよな。 「……ま、正確には聞き出したんや。先週、ストテニで自分らと打ってたのは誰や、ってな。だから二人を責めんといてな」 「……あー。そういえば……」 |