07

「…あ」


「あっ、おはよう白河さん」


「おはよう、三和君」


朝、いつも通りの時間、いつも通りの道を歩いていたら偶然同じクラスでトシキ君の友人、三和君と会った。
そして自然な流れで一緒に学校へ向かうことになった。


「そういえば最近、櫂のやつ変わったんだよな」


「そうなの?」


「ああ。前まではずっとつまんなそうだったけど、白河さんに告ってから毎日楽しそうにしてるんだよ」


「そう、なんだ」


はっきり言ってトシキ君は表情が変わらないのでよくわからないが、いつも一緒にいる三和君が言うのだからそうなのだろう。


「だから白河さんには感謝してるんだよ。ありがとな」


三和君はニカッと笑いながら礼を言った。
さ、爽やか…!三和君超爽やかだよ!そよ風が吹いてきそう。


「そんな、お礼言われるような事してないよ」


実際、一度告白断ってるしね。


「それにしても、三和君って友達思いなんだね」


「何かほっとけねぇんだよな、あいつ。まあ小学校の頃から仲良かったしなぁ」


苦笑しながら言う三和君の横顔を見ながら、青春ってやつですかねと無意識に口角を上げた。





今日の三和君メモ


*友達思い(青春ってやつです)




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