04


「普通、そういうのって逆なんじゃ…」


「あーあー。アイチが何を言っているのか私にはさっぱりでーす」


隣の家に住む一つ下の幼馴染み宅にお邪魔していた私は昨日あったことを幼馴染みである先導アイチに話していた。
ちなみに名前はK君と実名を伏せている。理由は、特にない。何となくだ。


「アイチはさ、誰かに告白されたことないの?てか好きな子とかいないの?」


「ええ!?」


「そんな驚かなくても…」


「だ、だって、ユイちゃんからそんな質問くるなんて思わなかったから……」


「私そんなに色恋興味ない女に見られてたか」


まあ実際ないんだけどね。


「それで、どうなの?」


「い、いないよ!」


「顔真っ赤…という事はいるんだ、好きな子!」


「だ、だからいないってば」


「何か説得力ないなぁ」


だがこれ以上詰め寄れば泣きそうな感じだったので諦めた。
まあ、今日はこの辺にしてやろうと言えばアイチはほっと安心したように息を吐いた。
その時、コンコンとドアをノックする音が聞こえてきた。
直後、ドアが開いた。


「アイチ、晩御飯できたよ。ユイお姉ちゃんも食べていって」


エミちゃんは笑顔で言った。


「わかった」


「ありがとー。それじゃあ遠慮なくいただこうかな」


アイチのお母さんの料理美味しいから大好きなんだよな。
私はウキウキしながらアイチとエミちゃんの後に続いた。




アイチ君メモ

・好きな子がいる(多分)





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