ゴーストvs鬼塚4

丈高のうねりが岸の近くでひときわ激しく盛り上げる。海が怒りの表情を示している。羊水のような海が暗く騒ぐ気配を見せ、いたるところ白い波頭にささくれ立つ。海が冷えて重々しい金属のような波に揺れ動く中、ゴーストはカードを発動した。


海上に無数の棘のような白浪が立つ。白い猫がいっぱいかけまわっているみたいに、海一面が白く波立つのだ。岩に当たって舞い上がった白波を風が散らす。波は濃い灰色に波立つ。重たく垂れこめた雨雲と、果てしない怒濤の荒海との見境いもつかぬ遠い涯から、荒波のうねりが幾十条となくけもののようにおしよせて来ていた。


海は、白い牙をむいていた。人間の足もとに横たわって、いかに荒れ狂っていようと、檻の中の猛獣のように、ある程度しか恐ろしくない海である。見るからに冷たそうな、濁った海が吠えたけり、丈余の白波が砂に砕けて、さながら絶望にとざされて『神よ、何のために我々を創ったのですか』とでも言いたげな風情だった。ここはもはや太平洋なのだ。

あたりには人影もなく、鳥一羽、蝿一匹見当たらぬ。こんなところで波はいったいだれのために吠えたけっているのか、だれがその声を夜毎にきくのか、波は何を求めているのか、さらにまた、私の去ったあと、波はだれのために吠えつづけるのだろうか。この海岸に立つと、思想ではなく、もの思いのとりこになる。そら恐ろしい、が同時に、限りなくここに立ちつくし、波の単調な動きを眺め、すさまじい吠え声をきいていたい気もしてくる。

「この程度で終わると思うな!」

鬼塚はターンを宣言した。剛鬼再戦でスープレックスとベアを蘇生し、ムーンサルトでスープレックスを回収、ムーンサルトで墓地回収をする。さらにスープレックスでフィールドのモンスターを2体展開してジェット、剛鬼死闘、フェイスターンを回収し、剛鬼死闘をフェイスターンしてサーチできる剛鬼を蘇生した。これてで準備はととのったとばかりにジェットとでサンダーをリンク召喚。回収した剛鬼をサンダー効果で通常召喚。マスターオーガをリンク召喚し、ふたたび剛鬼再戦を回収、残ったベアとムーンサルトでビヨンドを特殊召喚した。






NO.39 希望皇ビヨンド・ザ・ホープ

このカードはルール上、「希望皇ホープ」と名のついたカードとしても扱う。このカードがエクシーズ召喚に成功した時、相手フィールド上の全てのモンスターの攻撃力は0になる。1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。自分フィールド上のエクシーズモンスター1体を選択して除外し、自分の墓地の「希望皇ホープ」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚する。その後、自分は1250ライフポイント回復する。この効果は相手ターンでも発動できる。


「つまり、ゴースト!お前の場に攻撃表示のモンスターがいるならワンキル可能だ!さあ、バトル!」
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