ゴーストvs鬼塚3

(さあて、どうやって突破しようかね)

減らず口をたたきながら、ゴーストはたらりと汗を流す。

《剛鬼ザ・ジャイアントオーガ》は剛鬼のエース的カードだ。戦闘破壊耐性に加え、このカードの攻撃力以下のモンスターからの効果を受けない。しかもこのカードもしくはリンク先のモンスターを対象とする相手の効果を攻撃力を下げることによって無効に出来るため、対象を取らない魔法・罠以外では除去に非常に手間取る。しかも下がった攻撃力は効果によって相手ターンでもパンプアップ可能。

とにかく耐性が豊富かつ強力なカードであり、対象を取らないバウンスか除外の魔法罠でしか突破できないと行っても過言ではない。モンスターでこのカードを突破しようとしても1番の2つの耐性に引っかかることが多いだろう。2番の効果で攻撃力を下げれば、と思いがちだが3番効果で攻撃力が再上昇するので圧倒的な耐性による制圧力で場に君臨する剛鬼の新切り札だ。

自身もヘルトレーナーやフェイスターンで蘇生できるので割られても何度でも出てくる。放置してしまえば装備魔法を装備すれば、更に火力を上げ効果を使える回数を増やすことができるだろう。

簡単に除去するならブラホやミラフォなどとなるが、現在そんな採用率は高くなく流行している泡影やうさぎなどには軒並み強いのでそういう環境なこともこのカードの堅牢さに拍車をかけている。

(あいにく俺様のデッキには突破できそうな罠カードねえんだよなあ......!)

まさか剛鬼を使ってくるとは思わなかったのだ。さてどうしたもんかねと思いつつ、やることはひとつである。

「真正面から突破してあげるよ!」

ゴーストは展開を宣言したのだった。

「まさかこんなに早く新しいデッキのお披露目になるとは思わなかったなあ!」

「なんだと?」

「あはは、なに驚いてるの?だって偽ゴーストを倒したんだもの、自己強化に使わせてもらうのは当然の権利じゃない?」

ゴーストが《聖刻龍−ドラゴンヌート》の効果を発動した時点で鬼塚もゴーストのデッキががらりと代わっていることに気づいたらしい。なんのために1回戦線離脱したと思ってるのさとゴーストは笑った。

《ガード・オブ・フレムベル》を呼びだして《星杯の神子イヴ》をシンクロ召喚した。そしてサーチした《星遺物の守護竜》を使うことで《聖刻龍−ドラゴンヌート》を蘇らせつつ更に《青眼の白龍》を呼ぶ。

「きて、ボクを未来に導くサーキット!アローヘッド確認、召喚条件はレベル5以上のモンスター3体!ボクはフィールドのモンスターすべてんリンクマーカーにセット!リンク召喚!リンク3《星神器デミウルギア》!!」
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