アインスが組んでいたのは《閃刀姫》という次々にリンク召喚をしていくテーマだった。《閃刀姫−カガリ》⇒《閃刀姫-カイナ》⇒《閃刀姫−ハヤテ》⇒《閃刀姫−シズク》と連続でリンク召喚したアインス。4種のリンクモンスターを墓地・フィールドに揃えた瞬間、笑ったのだ。
「さあ降臨せよ、《双星神a-vida》!!」
巨大なモンスターがワナビーの前に降臨する。
特殊召喚・効果モンスター
星11/光属性/サイバース族/攻3500/守3500
このカードは通常召喚できない。お互いのフィールド・墓地にリンクモンスターが8種類以上存在する場合のみ特殊召喚できる。このカードを特殊召喚するターン、自分は他のモンスターを特殊召喚できない。
(1):このカードの特殊召喚は無効化されない。
(2):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動する。このカード以外の、お互いのフィールド・墓地のモンスター及び除外されているモンスターを全て持ち主のデッキに戻す。
この効果の発動に対して魔法・罠・モンスターの効果は発動できない。
Avidaというのは人工生命のプラットフォームの一種で人工生命プログラム「Tierra」に触発されてカリフォルニア工科大学にて開発された。この事からこの双星神 a−vidaもあを元に何者かが人工的に作り出したものである可能性がある。
「……なにこのモンスター!?アストラムと似てるッ!!」
「端末世界に新たなる神が誕生したってわけさ」
a-vidaの右腕にあるアストラムと同型の祭器剣根元と、左腕パーツの先に、創造と破壊の力と同じ模様の球ある。やはり創星神の系譜らしい。配色からすると右が破壊で左が創造なのでsophiaと同じ。外見の要素や名前の由来はtierra成分が強いが、中身はsophia(セフィラ)に近いという事か。
ワナビーは息を飲んだ。
「さあ、フィールドと墓地、除外ゾーンにいる全てのモンスターをデッキに戻してもらおうか!」
一瞬にしてワナビーのフィールドはガラ空きとなる。
「さあ、サイバース最高打点の猛攻を受けてもらおうか!バトル!《双星神a-vida》でダイレクトアタックだ!!」
アストラムとデミウルギア、星杯シリーズの敵同士が融合しあって誕生してしまった異形の神は猛々しい咆哮をあげる。そしてはるか上空からワナビーに向かって神の鉄槌が下される。
「うわあああ!」
これ以上ないほどまばゆい光がワナビーたちを包み込んだのだった。