だいろくてんまおうと!


大雑把な説明
・ド.リフ.ター.ズの織田イ言長と宵の夢か何かで一時的に繋がり、くっちゃべってる(テつこの部屋的なやつではないです)
・会話文です
・なんかやたら第六天魔王が宵のことヨイショしてるけど、ヒトトセで実際そうでもないです

「ほぉ〜。お前も突如異世界に飛ばされたクチか」
「ええまあ。ただ、そちらのように前触れだの理由だのありませんし、どうやら記憶の欠落もありましてねん」
「そらァ難儀なことで。ってもそっちは顔馴染みがいんだろ? いいじゃねえか、わしなんかせっかく助けてやった命の恩人に対して初っ端から刀突きつけてくるようなうつけだ」
「記憶の欠落具合によって差異はありますけどねん」
「さらに言えばひとの言うことなんざ、まともに聞いたためしがねえ」
「ああ、うちにもいますよん、言っても止まらないの。まあ時と場合によりけりですがねん」
「ついでに敵対する絶対的存在がいるってところも一緒のようだな?」
「その点については微妙ですよん。確かに今まさにその渦中ですけど、あたしにゃあどうにも大(だい)の中(なか)の小(しょう)、小物同士の小競り合いのように感じて仕方ないのですん」
「ほう、何か根拠でもあんのか?」
「それはほらあれですよん、第六感ってやつですよん。第六天魔王にちなんで、なんてねん」
「違えねえ! こりゃ一杯食わされたナ!!」
「で、あたしゃぁの眼が確かならちらりとみえるその家紋、木瓜紋。そして第六天魔王となれば、目の前に御座すは、かの織田前右府信長公で相違ないですね?」
「ああ。俺こそが織田信長、天下布武を掲げた織田信長だ」
「うわ〜本物だ〜」
「そういうお前は……わからんな。頭髪はオカマと似てるが、着物は俺たちと近い。だが、襦袢は西洋のもんだろ? 俺や豊のような防具はなく、どちらかと言えば与一のように軽装。そのくせ訛りが日の本のそれだ。いつの、どこの者だァ?」
「残念ながらそこらへん農民のような、何の逸話もないただの人間ですよん」
「はっ、言いおるわ。無害そうな格好してその着物ん中にいくつの暗器を隠していやがる」
「も〜これだから〜第六天魔王は〜。飛ばされた世界が世界なんで自衛用ですよん、自衛」
「……確かに出はそこらへんの平民かもしれねえが、その眼こそ誤魔化しきれてねえぞ。イヤになるほどよぉく見てきたモンだ」
「別に偽るつもりもなかったですけど、そう見事看破されると嫌になるわ〜」
「相手が悪かったなぁ? ま、是非もないよネ!!」
「……こっちにいたらどんなことになってたことか」
「ああ? なんか言ったか?」
「いいえ〜何も〜」
「そぉ〜? で、話戻すけどよ」
「戻す話なんてありましたっけねん……?」
「お前が何者であろうと関係ねえ。お豊ほど……いやあれと比べれば全部塵か、まあいっか。単騎での戦力に申し分ねえ。ついでに例え感だとしても大局を見れる素質があるなら尚更。世界1回飛んだならもっかいぐらいできるだろ、だからこっち来ない?」
「最後の勧誘が雑ぅ〜っていうかノリが軽すぎるぅ〜。しかもなんか髪がわらわらしてるの気味悪い〜。だってそちらに飛ばされるのは死ぬ直前が前提なんですよねん? 嫌に決まってるじゃないですか。っていうか、そのお豊さんたちと天下の織田信長の手腕があれば十分でしょうに」
「使えるもんは使うに決まってるだろうが」
「それには同意しますねん。しかしいくらなんでも過大評価しすぎですよん。まあそこらへんの人より修羅場抜けてきましたけど、命からがらですし、戦略も戦術もドブの素人ですよん」
「この俺がその『素質』があるってんだ。違えねえ」
「そんなお墨付きもらってもなぁ。……仮にそちらに行ったとして、実はあなた方と同じ漂流者ではなく、廃棄物で内側から喰らい尽くすかもしれませんよん? ――あなたが一番嫌いな謀反で」
「今オルミーヌが言うには廃棄物は今までの応酬、冗談も通じるとこから漂流者だろ」
「わかりませんよん? 例えこの空間では漂流者たる条件を満たしていてもそちらに飛べばたちまち廃棄物となり、破壊と殺戮を繰り返すことも」
「……それはさっきの第六感か? それとも己が今まで歩いてきた足跡からか?」
「さぁ、それは今はなき記憶に尋ねるしかないですね」
「……」
「……」
「……で、あるか。あ〜あ、せっかく良い人材だったのにナー」
「既に予約済物件なもので」
「それは朧げな関係の顔馴染みが絡んでんのか?」
「ご明察通り。まあ、こっちで死にかけた時、そちらの主のお眼鏡に適ったならいくらでも尽力しますよん。確かな逃走先の確保は大事ですからねん」
「しゃーねえなー。ま、早めにこっちに引っ越してくんのを待ってるぜ」
「個人的には盛大にご遠慮願いたいですけどねん。そして今宵は最初にして最後でしょう。それではご武運を、信長公」
「ああ、名も知らぬ宵の女よ」


------キリトリセン------
お題箱より『ヒトトセ宵とドリフターズの織田信長の駆け引き』でした。
恥ずかしながらドリフターズは妖怪首おいてけネタしか知らず、リク来た時はだいぶ吃驚しました。
原作出ている5巻まで読みましたが、普通に面白いですね!!
個人的に、ですとろいやーナオシ・カンノとタモさんことタモン・ヤマグチが出てきたときは興奮しましたね!!(某艦これのナグモ機動部隊などの影響)。
そういうことはさておき、リクエストにちゃんと添えてるでしょうか……?
駆け引きということで、ノッブにヘッドハンティングを持ちかける話にしました。
原作片手に書いていたのですが、どうも2、3回しかまともに読めてないドにわかでは、ノッブがちゃんとノッブしてるかどうかめちゃくちゃ怖いです。
イラスト、漫画ですと容姿などではっきりわかりやすいですが、小説にせよ会話文にせよ情報が台詞しかないあたりキャラ捉えづらいですね……。
もっとハイレベルな駆け引きしてそうですけど、中の人のキャパが低すぎるためこれが限界です……。
ですが、少しでも楽しんで、リクエストに添えていたなら幸いです。

リクエストありがとうございました!!

×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -