とある師弟に関するやりとり



[--] ようこそいらっしゃいました。お2人とも、今日はよろしくお願いします。
ライト「ははぼかぁなんかでいいのかい?」
綴「師匠だからこその取材ですよ」

[01] お名前をひとりずつお願いします。
ライト「ルーイン・ライト。みんなからはライトニングの愛称で親しまれてるよ」
綴「最條綴です」

[02] どちらが師匠ですか? また、年齢差はどのくらいですか?
綴「師匠、いまおいくつですか?」
ライト「ぼかぁ今年で34になるよ」
綴「ということは16歳差ですね」
ライト「あれ、君まだ成人してなかったの?」
綴「まだ18ですよ……」

[03] お2人はどのような師弟関係なのでしょうか?
綴「少し前まで師匠のもとで高速詠唱術について教わってました」
ライト「彼女には特殊な詠唱技能があってね。ぼくとしても色々勉強させてもらったよ」

[04] お互いを何と呼んでいますか?
ライト「ぼかぁ普通に呼び捨てかな」
綴「師匠、もしくはライト師です」

[05] お2人は出会ってからどのくらい経ちますか?
綴「祓魔師になってすぐだから二年ぐらい経ちます」
ライト「あれそんな短かった?」
綴「私もそう思います。5、6年ぐらいいた気分でした」

[06] 初めて会った時の、お互いの印象をお聞かせください。
ライト「同じく目元を隠してて妙な親近感が湧いてたよ! 書類で見てたけど、実際見ると東洋人には珍しい髪色してるなあって」
綴「小汚いなと思いました」
ライト「相変わらず手厳しいなあ」
綴「あとどこかの名誉騎士みたいな胡散臭さも」

[07] お師匠さんは何故、お弟子さんを取ることにしたのですか?
ライト「ずばり彼女の持つ詠唱術、ぼくらはフラグメンツと呼んでるものに興味があってね。それに彼女は祓魔師としての才能があるし、日本支部では埋もれてしまってもったいないと思ったからさ」

[08] お弟子さんは何故、このお師匠さんを選ばれたのですか?
綴「選んだというか勝手に選ばれただけで、私に拒否権などありませんでした。まあ師匠と仰ぐには十分な方ですし」

[09] お2人の仲はよい方だと思いますか? また、ケンカはなさいますか?
綴「あれほど片付けをして、もう少し身なりを――」
ライト「仲はいいけど、その分ズバズバ遠慮がないところがちょっと玉に瑕かな」
綴「ライト師聞いてます!?」

[10] 何か出会い始めの思い出を聞かせてください。
綴「某名誉騎士に学園都市のある森を見に行ってくれと思ったら一般人を装った師匠ととんでもない悪魔に出くわして、実はそれが師匠の自作自演で試験だったこといまだに根に持ってますからね」
ライト「実力を試すには一番わかりやすいと思うけど?」
綴「それでも下級にあんな大きい土人形(ゴーレム)やりますか!?」

[11] 以前と変わったな、と思うところはそれぞれありますか?
綴「特には」
ライト「えー酷い。どこか表情が柔らかくなって気がするよ」

[12] お師匠さん、お弟子さんのよいところを述べてください。
ライト「日本の熟年夫婦みたいな感じで『あれ』『それ』で通じるし、面倒見がいいね。それと彼女の淹れる珈琲がどんなお店より美味しいところかな」

[13] ではお弟子さん、お師匠さんの尊敬できる点を述べてください。
綴「私生活はほぼ尊敬できませんが、四大騎士の一角、高速詠唱召喚の達人だけあってそのあたりの技術などはまだまだ学ぶところがあると思ってます。それと相手がどんな人であれ、自分のペースを決して乱さないところ」

[14] お2人のお住まいは一緒ですか? 一緒の場合、それぞれの家事の分担を教えてください。
ライト「いまはヴァチカンと日本で違うけど、前は私生活全部丸投げしてたよ」
綴「せめて出した資料は元の場所に戻すぐらいはしてください。それだけで掃除だいぶ楽になりますよ」

[15] 何か日課になっていることはありますか?
ライト「一緒に住んでた頃は一日2回は彼女に珈琲を淹れてもらってたよ」
綴「いまお淹れしましょうか?」
ライト「いや取材が終わったあとでゆっくり、話しながら飲もう」

[16] 相手のここが許せない!
綴「壊滅的に片付けができないところですかね」
ライト「ちょっと口うるさいところかな(笑)」

[17] ここだけの話、相手の弱味や秘密を握っていたりしますか?
綴「そうなんですか師匠?」
ライト「さあ、どうだろうね?」

[18] 師弟関係が逆になることはありますか?
綴「たぶんないかと」

[19] この師匠でよかった、この弟子をとってよかったと思うことをそれぞれ教えてください。
綴「おかげで詠唱に磨きがかかりました」
ライト「本当は日本支部になんか返したくないほど優秀でぼくの右腕として常に隣にほしいぐらいだよ。身の回りの世話含めてね」

[20] 最後に、お2人でメッセージを交わしてください。
綴「久しぶりにカフェラテにでもしましょうか?」
ライト「いやストレートで。素直に君の味を楽しみたい」

[--] お疲れ様でした。
「「お疲れ様でした」」

質問配布元:あなぐら

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