Are you an angel? | ナノ
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これまでのおはなし


こちらは He is an angel.(全27話) の続編となっています


彼は少し変わっている。
いや、すこしなんてものじゃない。かなり、だいぶ変わっている。
彼は普通の人間が持たないものを背に持っていて普通の人間が持たない力を持っていて(普段は隠しているけれど)、彼の故郷はこの大地ではなく空の向こうの遥か彼方である。
なぜなら彼は人間ではない。天使なのだ。
初めはわたしもびっくりしたけれど、今ではすっかり慣れてしまった。
彼は誰よりもわたしを大切にしてくれて、わたしも今では絶対に離れたくないと思うほど、天使のはじめさんを深く深く愛している。





Are you an angel?
I am in love with an angel every day!






それまでごくシンプルに(?)というか、あまり物事を深く考えずに(?)生きてきた。
そんなわたしの目の前にいきなり物凄く美形な男性が現れて「俺は天使だ」と言った。
「少し頭が弱い人なのかな? 可哀想」ってみんな思うよね、きっと。少なくともわたしは思った、正直、気の毒だな、と。
しかもその人が二階の窓から侵入してきたとしたら、頭の弱い強盗または痴漢認定でしょう、絶対。
わたしはその時少し凹んでいて、もともと不足している判断力が全くなかった。
もしも、もしもだけれど、あの夜にわたしが普通の状態だったなら(今よりまし程度に)、そして冷静に判断できていたならば(子供でも出来る判断です)お巡りさんを呼んでいたかも知れない。
そうしていたらきっと今こうなってはいなかったと思う。


でも彼は滅多にお目にかかれないほどのイケメンだから、もしも冷静だったとしても、やっぱり警察に突き出すなんて出来なかったかもしれ……っておっと、いけない。
これは冗談だけれどこんなことがはじめさんの耳に入ったら大変。
悲しそうな仔犬の目をして「あんたは俺の顔だけで……(絶句)」とか言い出すかもしれない。
顔で選んだと思われるのはとても不本意だけど、その仔犬の目も確かに今の私の弱点と言える。
そしてイケメンの赤面顔は破壊的。
あまりにも可愛らしくてこっちまで赤くなってしまうほど。
あ、いけない。「可愛い」も禁句だった。
うっかりこの単語を口にしてしまうと、なんのスイッチがはいるのかは解らないけど、彼はすぐさま可愛らしさを引っ込めて豹変、そしてビーストに変身しようとするのです。
彼が一旦ビーストになってしまうと……あ、これは、簡単には説明しきれないので、また本文で追々。

ここまでの詳しいお話は『えんじぇる』と『He is an angel. 』でお確かめください。


気づかないところで深く想い見守ってくれていたはじめさんに導かれ、命の危機なんかもあったりしたけれども、まあ簡単に言ってしまえばさまざまな障害を乗り越えてわたしたちは今寄り添っている。

運命がふたりを近づけようとしたのだろうか。
運命は味方なのだろうか。

――それとも?



In please read a continuation of this tale.

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I am in love with an angel every day!



MATERIAL: blancbox / web*citron


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