斎藤先輩とわたし | ナノ
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耽美的日常生活


金曜の夜。

ぐしゅ。ぐぢゅっ! ぢーんっ!
はぁはぁ……。

「……は……、も、だめ……、」

ベッドの下の藤のくず籠には山盛りの丸めたティッシュ。皺だらけのシーツに沈んだ力の入らない身体。

「は、はじ、め、さ…………」

仰向けのまま震える手を再び枕元のティッシュボックスに伸ばす。
触れたのは体温計。
これはもう見たくない。一度計ったきり投げ出してあったそのデジタルの数字は、今朝38度5分を表示した。うっかり計ったのが失敗だった。そんなの目に入ればまた具合が悪くなる。私は良くも悪くも病は気からタイプなのだ。
一緒くたに無造作に置いていたスマフォがブルブルと震えた。必死で掴んだ画面がはじめさんからの着信を伝えている。覚束ない指をスライドさせれば聞こえる懐かしい彼の声。

『なまえ、具合はどうだ』
「……は、はじ……、ぐす……、ぐすん、」
『凄い声だな。大丈夫か』
「だいじょぶ、じゃな……れす……、ぐしゅっ。ごめ、……ごはん、作れなかっ……」
『そのようなことは構わぬ。今から行く。何か要るものはあるか』
「はじ……め、さん……はじめ……さぁん、」
『とにかく行く』

通話の切れたスマフォが手からポトリと落ち、私はキッチンの方向に虚ろな目を向けた。
現在冷蔵庫には私の日常では考えられない食材が入っている。例えば牛薄切り肉、例えばじゃがいも、例えば玉ねぎ、例えば人参、つまりそういうものだ。調理をしてから食す、そういった素材だ。
昨日の会社帰りにコンビニではなくスーパーで買い物をした。これらの食材が未だかつて私一人の手によって冷蔵庫に仕舞われたことがあっただろうか。いや、ない。
今日の帰りには昨日のスーパーで新鮮なお刺身の盛り合わせでも選んで、あとは冷奴にする豆腐でも買ってきて、いつものデートより少しだけ遅く指定した時間に、はじめさんを招待するつもりだった。それはあくまでも私がつつがなく出勤できていたら、という話なのだけれども。ノートパソコンにはここのところ毎晩のように調べた“肉じゃが”のレシピがブックマークされていた。
昨夜の電話で「明日の夕ごはんはうちでどうですか」と言ったら、彼はほんの僅かだけ絶句した……ような気がしたけれど気のせいかな。
周知の通り、私は料理が出来ない。というよりこれまであまりしてこなかっただけで、やればできるとは思うんだ。
いつか。いつかだけれど私は彼の奥さんになる。その為にはこのままではいけないとずっと考えていた。
かつてはじめさんの為にバレンタインのチョコレートを作成したことだってある。それ以降はまたさっぱりだったけど、今からでも頑張ればきっと何とかなる。
というわけで初めての手料理に肉じゃがをセレクトした。かなりベタだとは思う。だけどレシピを詳細にチェックしたところ、これなら慣れない私でもできそうだと判断したのだ。
その気合いも虚しく病に倒れたのが今朝のことだった。(ただの風邪ですけど)
まともに声の出ない私に土方部長は文句ひとつ言わず、むしろ同情して欠勤を認めてくれたし、続けて電話をしたはじめさんに「おうちデート、無理です……」と弱々しく告げれば「わかった」と言ってくれた。
彼に風邪を移してもいけないから今日は会わないことにしたのだけれど、今の電話で来てくれると言う彼の言葉を受け入れてしまったのは、心細さと寂しさが限界だったから。
そしてとてもとても嬉しかったから。





通話を切って30分もしないうちに、玄関ドアが静かに開錠される音をぼんやりと聞いた。
レジ袋のガサガサする音と控えめな足音。ベッドサイドランプ以外灯りのない部屋の中、私のところに真っ直ぐ進んでくる気配。
おでこに手が触れられて薄目を開ければ、いつもより少し優しい顔をしたはじめさんが私を覗き込んでいた。スーツを着たままだ。
手を外し彼自身のおでこをくっつけてきてから暫くじっと見つめ、私の背とシーツの間に手を入れる。囁くような低音が気遣う。

「汗をかいているな」
「ん、」
「薬は?」
「飲んでない……期限切れてた」

やれやれという顔をした彼は私の頭を一撫ですると上着を脱ぎ、まるで予想がついていたとでも言うように内ポケットから取り出した薬瓶を見せた。

「その前に着替えだ。下着も替えた方がいい」
「え……、」

はじめさんが「開けるぞ」と言いながら、迷わずに私のクローゼットの扉に手をかける。
え、そこ見られるの、少し恥ずかしいんですけど……。それに下着類がその中の小引き出しに入っていること、どうして知ってるの。
ふと思い出す。もしかしてクリスマスのあの時に見たのかな。わ、きっとそうだ……。
などと考えるけれど、今の私に咎める気力なんかない。
薄暗い部屋のクローゼットの中は真っ暗と言ってもいいほどなのに、ほどなく洗濯済みの下着と部屋着が目の前に出され、彼は手を止めずに今着ているTシャツの裾を捲り上げようとする。

「身体を少し起こせ」
「ちょ……、待っ……で、できる……自分で、」
「遠慮しなくていい」
「してない、」

思い切り身体を捩り彼の手から逃れる。寝たきりの重病じゃあるまいし、着替えまで手伝われるのはさすがに嫌だ。
まるで思いがけない抵抗にあったとでも言わんばかりに、はじめさんは少しだけ目を見開き意外そうな顔をしてから、形の良い口唇の端を僅かにあげた。そうして私を抱き寄せて汗ばんだ額に口づける。
びっくりして顔を逸らそうとした私から手を離さずに、頬に触れまたじいっと顔を見つめ、今度は口唇に口唇でそっと触れてきたので、再びジタバタと手足を動かす。さっきまでぐったりしていた私だけど、なんだろう、このファイトは。
なんてったって熱のせいで寝汗をかいているのだ。恥ずかしい。勘弁して欲しい。

「ん……ぅ、う、移る……っ!」
「思ったよりは元気があるようだ」
「……は?」
「先ほどの電話では今にも死にそうな声を出していたゆえ、いささか焦ったが」
「…………、」

朝から独りぼっちでベッドの中でうんうん唸っていた私は、はじめさんが来てくれてから確かに少し生気を取り戻したような気がしないでもない。
でもね、だからって病人だよ? ただの風邪とは言えそれなりに辛いんだよ?
あ、それに忘れていたけれど、洗顔もせずに朝からずっと寝ていた私、この汚い顔をさっきからすごく見られている。それもかなり恥ずかしいので、今日は会いたくないと思ったんだった。
彼の方はいつものように端整で、切れ長の瞳をわずかに細めて涼し気な顔。上目づかいで見れば「そんな目をするな」と見つめ返しまた小さく笑った。

「食事のあとで薬だ。作っている間に着替えておけ」
「…………、」

はじめさんがタオルのおしぼりを持ってきて「身体も拭いたほうがいいだろう」と言うので「……自分で出来ます」とそれも奪い取る。
本来なら私が彼の為に今夜の夕飯を作るつもりだったキッチンから、調理をする音が微かに聞こえてくる。ベッドの上に残された私の身体はまだ怠く重いけれど、それでもどこか幸せな心地でのろのろと私は着替えを始めた。





出来上がった食事をベッドまで運べばなまえが目を丸くした。

「これ……?」
「食欲がないかもしれぬが、」
「ていうか、これ全部、今作ったの?」

たいしたものではない。梅干しをのせた白がゆ、冷製の茹で豚にトマトなどのビタミン野菜を添えたものと、それにキウイを入れたプレーンヨーグルトを用意しただけだ。
俺は滅多に風邪というものを引かぬゆえ知識があまりないが、夏風邪の養生に不可欠なのが水分と、ビタミンB群C群と言う程度は知っている。患うなまえには少々ボリュームがあり過ぎるかも知れぬが、ウィルスの根源を断つためには出来るだけビタミンを摂って欲しい。俺はそう考えのだが、なまえは瞠目して固まっている。

「喉が痛いか?」
「違うの。こういう料理、すぐに出来るなんて」
「無理せず、食べられるだけでいい」
「い、いただきます」

長い時間がかかったが、それでも皿に少しずつ盛りつけたそれらを残さず綺麗に平らげるなまえを見つめながら、俺は深い安堵の息をついた。
風邪引きというのに旺盛な食欲を見せたものである。しかしなまえの胃腸の方が改めて心配になり、己で作っておいて「腹は大丈夫か」と逆に問うてしまった。

「昔から風邪引いても、食欲減退しないたちなんです」
「ならばよい。身体が資本ゆえ」
「美味しかった。……それに、はじめさんの顔を見てたら、なんか元気出てきました」
「それは何よりだ。では薬を飲んでからこれを、」

愛らしいことを言うなまえに笑んで返せば、俺の手に持ったイオン飲料のペットボトルに気づき顔をしかめた。
その表情すらも愛おしく感じるが、仕上げにこれは何としてでも飲ませたい。

「え、それ……嫌だな」
「あんたは発熱しているのだろう。水だけでなく電解質を補給する必要がある。早く……治って欲しい」
「だって普通のと違うんだよ、それ。すごく不味いの。はじめさん、飲んだことある?」
「ない」
「なら、飲んでみてください。ほんとに無理だから」

強く拒否の姿勢を見せるなまえであるが、たかがイオン飲料に美味いも不味いもあるのかと、キャップを開けグラスに注ぎ少し口をつけてみた。
なまえが潤んだ瞳で俺を見ている。見返せばその瞳を細める。
果たして結論、確かに健常時には多少無理のある味ではあった。しかしこの珍妙な味は恐らく塩分が多く含まれているせいだ。
眉を寄せた俺を見てなまえが「ほら、美味しくないでしょう?」と言うような目をする。何やら勝ち誇ったような顔にも見える。
口内の分を嚥下し、グラスのそれをもう一口含んでなまえの肩を引き寄せ、もう片手を彼女の頭の後ろに当てた。

「ん、ちょ……んんっ!」

いきなり口を塞がれて驚きのあまりなまえが動きを止める。その喉奥へと流し込む。

「……はっ、はじめ、さ……なに……、」
「飲んでもらわねば困る」

口唇を離しなまえを捕まえたまま、今度はペットボトルから直接口に含み、再び口移しをする。

「んんん……っ! ぷは……っ、ひ、ひど………、」
「もっと、飲ませて欲しいか? それとも、」
「じ、じぶんで……飲む、飲みます! ほんとに風邪、移りますよ!」

紅潮して頬を膨らますなまえはたまらなく愛らしい。つい口元の緩んだこの時、俺の内心を不謹慎な感情が過ぎらなかったと言えば嘘になる。
しかし今は邪な気持ちになっている場合ではない。彼女の苦痛を取り去ることが再優先事項なのだ。
観念してペットボトルの中身を飲み干したなまえは、大人しくまた横になり心細げに俺の手に触れていたが、やがて薬が効いたのか目を閉じた。
ベッドに眠るなまえの脇に腰掛けた格好で寝顔を見つめ、空いた手で額の前髪を指先で避ける。
俺の体重がベッドマットを沈めているため、寝苦しいのではないかとそっと手を外し立とうとすれば、握られていた手に無意識の力が籠もる。
改めて眺めやれば、化粧をしていないのに口唇は艶めいて紅い。再び触れたい衝動を努力で抑えた。

あんたは俺をどのような男だと思っているだろう。

朝、風邪を引いたと連絡があった時から気が気ではなかった。業務に入ってからもなまえのことが頭から離れなかった。
彼女は華奢でありながらこれまで体調を崩したところを見せたことが無い。せいぜいが二日酔い程度だ。
それが38度以上の熱を出したとあっては買い物になど行けないだろう。日頃から買い置きしている食品など、酒のつまみくらいしかないであろうなまえの事を考えれば胸さえ痛んだ。
昼頃にも電話を入れたが眠っていたのか出ず、いつになく平常心を欠いた俺は、とてもなまえに話せるような事ではないが、常には考えられないエラーをした。
時々やってくる例の女性上司(彼女は菊月課長と言う)がたまたまその場にいたが、彼女は俺自身が体調を崩していると思ったようで早退を促された。
しかし業務を疎かにするのは、社会人としての本分が立たぬ。改めて気を引き締め、残業にならぬよう気を張って仕事をこなした。
帰り際、なまえが不調ということをつい漏らし、風邪ならばと含み笑いつつ課長が奨めてくれたのが、某製薬メーカーの件のイオン飲料だ。
普通の市販のものより若干価格設定は高いようだが、脱水になりやすい熱発の風邪に良く効くらしい。「朝までに2本も飲めば熱も下がるわよ」菊月課長はそう言った。「難があるとすれば味があまり良くないことだけど、効果はてきめんよ。騙されたと思って試して?」
オフィスを出た俺が一番近いドラッグストアに赴いたことは言うまでもない。
なまえは来るなと言ったが、俺は最初からなまえの部屋に行くつもりでいた。放っておけるわけがない。

俺の想いは正しくあんたに伝わっているだろうか。

薄っすらと口唇を開き眠るなまえはあどけない。俺がここに到着した時よりも幾らか顔色が良くなったように見え、俺はまた小さく息をついた。
なまえの小さな手が俺の手を握るさまと彼女の寝顔を、交互に飽かず眺めていた。





ふと目が覚めれば、カーテンのすき間がほんのりと白んでいるのが見えた。
身じろぐと「ん、」と吐息が耳元を擽り、背中から私を包むワイシャツの両腕は肘まで捲られている。足も後ろから絡められていて起き上がれない。
頭の上の方でエアコンのサーモスタットの働く音がした。
昨日から寝たり起きたりで、いつもと時間の感覚がずれていたせいか一瞬状況がつかめなかったけれど、昨夜はじめさんが来てくれていたんだった。
そう言えば昨日感じた気怠さや熱っぽさがなくなって、少し気分が良くなったみたい。

「……はじめさん、」
「…………、」

首を少し動かせば、薄い布団からはみ出している彼の足は、スーツのスラックスのままだ。いつもきっちりとした彼が、こんな姿で眠るのを初めて見た。
疲れているのに仕事終わりにここへ来て、一晩中看病してくれていたんだな。
愛おしさと幸福感がこみ上げてきて思わず身体を捻れば、はじめさんの閉じていた瞼がゆっくりと開かれた。

「なまえ、具合は、」
「もう平気、」
「そうか。熱も下がったようだ」

額に手を触れながら囁くような寝起きの掠れた声の後、心からほっとしたようなため息をつく。大好きだな、やっぱりこの人が。
心が望むままに私も彼に手を伸ばす。

「なまえ? ……ん?」
「あ、」
「あんたは、」

首にしがみついた刹那、勢いで無意識に彼の口唇に自分のそれが触れてしまった。
一瞬目を見開いたはじめさんが身体を起こし慌てる私を組み敷く。寝起きとは思えない素早さで体勢を変えた彼の、見下ろす藍色の瞳は強い光を帯びていて、それはまるでサバンナの草原に棲息する獣が、捕食動物を発見し瞬時に覚醒する様にも見えた。

「あの、ま、待って、これは……事故……」
「そうか」
「ご、ごめんね? あの、」
「俺は無体な男に見えるのだろうな」
「……?」
「病み上がりのなまえを襲おうとする俺は、」
「え……?」
「だが、煽ったのはあんたの方だ」





――全文は年齢条件を満たす方のみBehind The Scene* にて閲覧ください――





「肉じゃがを作るつもりだったのか?」
「うん……、そう。でもはじめさんがあんなに手際よくごはんを作っちゃうから、なんか自信喪失した……」

昨夜冷蔵庫の中を見てなまえの考えが手に取るように解った。なまえの部屋で食事と言うからには、何か惣菜でも買ってきて酒を楽しもうという話だと思っていた。俺に手料理を振る舞おうと考えていたとは想定外だった。
なまえの気持ちが嬉しくないわけがない。出来栄えの問題ではないのだ。

「次の機会に期待している」
「そう言えば、はじめさん、」
「なんだ」
「早く治れって言ったの……このため?」
「は?」
「つまり、看病してくれたのって、こういうことをしたかった……ため?」
「あんたは」

背を撫でていた手が止まった。抱きながら俺が考えていた事は彼女には何一つ伝わっていなかったようだ。だがそれも無理のないことかも知れぬ。俺はもともと言葉の足りない男だ。
俺の肩に載せられていた小さな頭が持ち上がり濡れたような瞳が覗き込んでくる。

「本気でそう思っているのか?」
「だって、はじめさんてやっぱり……、へ、」
「俺がやっぱり、へとは? なんだ」
「………なんでもない」
「先ほどの質問の答えをすぐに知りたいか?」

殊更に低い声を出せばなまえの表情が複雑に揺れ動揺を見せる。
その表情だ。俺の中の嗜虐心を絶妙に煽るのは。
彼女の頭と背を絡め取るようにゆっくりと両腕を回し、その顔を胸に引き寄せれば刹那ピクリと震えた。俺の思惑を敏感に察したなまえがにわかに慌てる。「え、待っ、私、まだ風邪……、」とくぐもった声で口ごもる。
なまえをきつく抱き締めた俺は、己の口唇が弧を描いたのをはっきりと自覚した。
病み上がりのなまえには申し訳なく思う。
申し訳なくは思うが、しかしまだ終わってやれそうにない。




2015/0/06/02


▼千雪様

千雪さん、この度は700000キリ番を踏んで頂きましてありがとうございました!
大変長らくお待たせして申し訳ありません、すみません!構想もプロットも早い段階から頭にはあったのですがまたしても文章化に手間取りまして……、とおなじみになった感のあるこの言い訳(´・ω・)
千雪さんに頂きましたリクエストは斎藤先輩シリーズの番外編で『風邪を引いたヒロインを先輩が看病してくれるお話で。もちろん、看病の後は恒例の野獣化する先輩』とこのようになっておりました!
看病というとデロ甘、そんなイメージが最初は浮かんだのですが、そこはそれ先輩なのであります。単なる甘々では面白くないんじゃないかと考えたらこんな感じになってしまいました。
38度越えの熱を一晩で下げ翌日には回復したというのは私自身の実話で、かなり過去の話ですが旅行の前日に発熱したことがあったんです。どうしても行きたかった為内科の先生に食って掛か……いえ、教えを請いまして、それがまさに今くらいの時期で、今回先輩がなまえさんにしたような事をするといいと言われたわけなんです。(イチャつく部分は除きます!当たり前、笑)もちろん私の家に先輩はいませんので看病をしてくれたのは母ですw作中のイオン飲料、解る方は解るかもしれないのですが、某製薬のオーエスワ●という商品でして、これ、申し訳ないんですけど本当に飲めなかったんですよ。脱水症状を起こしやすい熱発や胃腸炎のときなどにとても良いらしいですけど。
話が逸れましたが、今回の先輩は番外編ということで二人の将来についての部分に関してはかなり端折っています。実は結婚や妊娠に触れるような会話も書いてはいました。
削った科白のひとつに、先輩がなまえさんに食事をさせるシーンで栄養について語りつつ「あんたの身はあんただけのものではない。将来俺の子を身籠るために……」的なセリフもありましたwちょい見せwしかしながら字数があまりなことになったので泣く泣く削り(削ってもまだ長いです)このようになりましたがいかがでしょうか。千雪さんのお気に召すといいのですけど……ドキドキ。
少しでも楽しんで頂けましたら大変幸いに思います。この度はキリ番リクエストありがとうございました!




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