解説







遊「とりあえず、携帯クロウに関しての質問に答えたいと思う」


鬼「はいはーい!質問!」


遊「さっそくか」


鬼「クロウの耳の電波キャッチの機器ってさ、取り外し可能なのか?」


ク「可能」


鬼「淡々と答えたな…」


亞「はいはーい!質問ー!もしも持ち主が死んだらどうなるの?」


ク「おまっ……縁起でもねぇ…」


遊「どうなるんだ?」


ブ「自然と契約が解除されるんだよ。その後、携帯は会社で回収されて、バラされるんだ」


亞「……遊星、死なないでね」


遊「………早くも重い空気になったところで…次の質問にいくぞ…」


可「あ、じゃあ…質問…。動物型って、沢山の種類があるの?」


ク「購入する時に、自分で決められる。雑種でも血統書つきのものでも自由にな」


JA「クロウは限りなく人間に近いが、食事は取らないのか?」


ク「携帯だからな。食わねぇよ」


ア「遊星がよく『防衛機能』って言うけど、それって何なの?」


ク「高性能な携帯には、持ち主の個人情報を守る『防衛機能』ってのがあって、たまに携帯自体を盗んで情報をコピーする事件があんだよ」


ブ「それを防ぐために、『防衛機能』が付いてる携帯が出だしたんだよ」


遊「つまり、ジャックがクロウを盗んだとするぞ」


JA「なんで俺なんだ」


遊「ジャックがクロウから俺の情報を盗もうとしたとするぞ」


JA「だから何で俺なんだ」


遊「そしたら、クロウは相手が自分の視界から消えるまで、攻撃し続けるんだ」


ブ「通常なら、戦車一台分の攻撃力だけど、遊星が無駄に改造強化しちゃったから、戦車……三台分と戦闘機五台分かな?」


鬼「遊星、『携帯』ってどんなものか分かってるか?」


遊「連絡手段に使える小型機器」


鬼「連絡手段の小型機器を、戦争兵器にしてどうすんだよ」


遊「まあ……どうせ使う事もないだろうな」


鬼「…………」


亞「もう一回質問!遊星が仕事してる時、クロウはどうしてるの?」


遊「マナーモードにして、大抵は俺の隣に座ってるぞ。俺が会議に行く場合は、スリープモードにして寝かせてるがな」


ク「結構、暇」


鬼「あ、質問質問!クロウに聞いたけど、愛玩具型って具体的にどんなの?」


ク「………」


遊「………」


鬼「わぁ、冷たい目」


ア「龍亞、龍可。向こうに行ってなさい」


亞「えーっ」


可「愛玩具って何?」


ア「良いから、向こうに行ってなさい」


遊「鬼柳…純粋な子供の前でなんて発言を…」


鬼「流石に空気読まなかった俺が悪かった。ごめん」


ブ「愛玩具型っていうのはねー」


JA「説明する気満々か!」


ブ「まあ…タイプ的には可愛い女の子型が多いね」


ク「何体か男タイプもあるけどな」


鬼「愛玩具型って、特徴とかあるのか?」


ク「愛玩具型は、持ち主の欲に敏感なんだよ」


ブ「マスターの欲を察知して行動する、積極的な子なんだ」


JA「……クロウが普通で良かったな」


遊「クロウはオールマイティ型だから、カスタマイズすれば愛玩具型にもなるぞ」


鬼「マジでぇ!?」


ア「……クロウ」


ク「あ?何だ?」


ア「ちょっと耳貸して」


ク「何だ?」


ア「(ボソボソボソボソ…)」


JA「……なんだ?」


ク「……あぁ、それはだな…(ボソボソボソ)」


鬼「え…何…?」


ク「………ってわけだ」


ア「成程ね…勉強になったわ」


JA「何なんだ…一体…」


遊「……俺にきた寒気は、気のせいだと思っておこう」


鬼「でもまさか…クロウがそこまで万能だとは…」


遊「設定はしないけどな」


ア「龍亞、龍可。もういいわよ」


亞「むぅ…気になるなー…」


可「あ、また質問良いかな?クロウに聞きたいんだけど…」


ク「おぅ、なんだ?」


可「初めて遊星を見た時、どう思ったの?」


ク「………難しい質問だな」


JA「覚えてるんだろう?」


ク「覚えてるっちゃー覚えてるけど……遊星の親父さんが俺のプログラムを途中で弄ったからな…」


遊「親父は後でゆっくりと制裁しました」


ク「まあ…うーん……めちゃくちゃ大人しそう…?」


鬼「疑問形かよ」


ク「なんつーか……ちょっと記憶が擦れてるというか…」


遊「親父のせいだ。次の質問」


JA「確か、遊星の目覚ましになっていると言っていたが…その目覚まし機能が妙に気になる」


ア「そうね…どうやって起こしてるの?何か音でも鳴るの?」


遊「いや、至って単純だぞ」


ク「時間になったら起こしに行く」


鬼「……目覚まし…機能…?」


亞「どんなふうに?どんなふうに起こしてるの?」


ク「朝だぞ遊星、起きろー……って」


可「本当に普通なのね…」


亞「クロウって機械だから、勿論頭も良いんだよね?」


遊「スーパーコンピュータ何台分だろうな」


JA「馬鹿そうに見えるのにな」


ク「殴るぞ」


鬼「32687足す254738足す837462足す83745637は?」


ク「84870524だ」


鬼「…………」


JA「自分でも答えが分からない問題を出すな」


遊「止めておけ、鬼柳。馬鹿がバレるぞ。……あぁ、元々バレているか、すまない」


鬼「遊星がこんなに辛辣になったのはクロウが来てからだよな」


ク「あぁ、そうだな」


ア「あ…最後に質問良いかしら?」


遊「なんだ?」


ア「結局のところ…二人は仲良いの?」


遊「……どうなんだ?」


ク「俺に聞くなよ」


遊「仲は……良いの…か?」


ク「いや、だから俺に聞くなよ」


鬼「……寝る時どうしてる?」


遊「一緒に寝てる」


鬼「あぁ、そうか、仲良いわ」


ブ「ちなみに、僕も一緒に寝てるよ」


亞「親子川の字って感じだね」


遊「確かにそんな感じだな。残念ながら、クロウと俺の位置が逆だがな」


ク「身長に触れるな」


遊「まあとりあえず…仲は良いということにしといてくれ」


ク「言い争いは毎日してるけどな」


遊「まあ、また質問があれば…答えるから…出来るだけ」


ク「鬼柳、今度愛玩具型紹介してるからよ」


鬼「その憐みの目止めてくれね?別に買う気ないんだけど」


遊「照れなくて良いぞ」


鬼「照れてないからねッ!?」


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