「出会い」
星「ここは…何処だ?俺の居た場所じゃないな…街の真ん中か…?
だが、サテライトには…こんな風景はないはず…っ」
遊「誰か居るのか?」
星「!!……な、同じ顔!?」
遊「……同じ顔?誰だ、お前は」
星「お前こそ誰だ…っ」
遊「…俺は不動遊星。お前は?」
星「何?俺も不動遊星だ…」
遊「お前も…?それよりもどうしたんだ、その怪我は。そこら中包帯だらけじゃないか」
星「これは…関係ない…」
遊「……中に入れ。手当てできてない所はやってやる」
星「遠慮する、俺は…俺の場所へ帰る」
遊「帰る前に手当てだ。自分と同じ顔してるやつが、怪我をしている姿は、あまり見たいものじゃない。それに今夜中だ、じっとしていろ。休んで行け」
星「だがっ」
遊「休んで行け。良いな?」
星「……、分かった」
遊「…怪我は軽いが、首の包帯はどうした?」
星「……」
遊「まあ、言いたくないなら良い。それ以上は聞く権利は無いからな」
星「……」
遊「それで、お前は不動遊星と言ったが…どこから来たんだ?」
星「どこ…?俺は…気が付いたら、そこの道端に倒れていた」
遊「…なら、元々はどこに居たんだ?」
星「サテライトだ」
遊「サテライト…?まだサテライトに住んでいたのか?」
星「…“まだ”?どういうことだ」
遊「サテライトとシティは、もう繋がっているだろう」
星「何…!?どういうことだ!?」
遊「おい、どうした」
星「サテライトとシティが繋がった…?嘘だろ?!」
遊「なら、何故お前はシティに居る?」
星「……、ここはシティなのか?」
遊「あぁ」
星「何で俺…シティに…」
遊「……ん?良く見たら…お前、俺のマーカーと少し形が違うな。背丈も微妙に…」
星「……俺は…なんでここにいるんだ…」
遊「…今日はゆっくり休むと良い。お前も突然のことで、頭が混乱しているだろ?
今は何を考えても、答えは出ない」
星「………」
遊「俺のベットを使え、そして、身体を休めるんだ。いいな?」
星「……あぁ」
[ 16/211 ]
[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]