長編あなたへ | ナノ




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「なまえ、元気ないね」

「てかボーとしてるよな」

今は球技大会の優勝おめでとう打ち上げ、の筈なのだが。
どうやら食欲がでない。
そればかりかさっきから考えているのは真弘のこと。
ぬぁぁあっ!一体何だってんだ!せっかくのバイキングなんだから食べなきゃ!

「あ、食べ始めた」

「あれはやけ食いの範囲だね」

千明も八重ちんも哀れみの目で見てるけど気にしない。
やがて千明が溜め息混じりでこう仰った。

「なまえさぁ…いい加減好きなんだって自覚したら?」

「何が?」

「鴉取のこと」

「ぶほぉっ!」

なになになに?!何の話し?!私が真弘を好きだって?!
そんなバナナじゃなくてバカな!

「鈍感にも程があるよねー…」

「いやいやいや、なんで?!私が?!」

「どうせずっと鴉取のこと考えてたんだろ?」

「わかりやすいわ」

「これ好きってことなの?!」

「「もち!」」



好きの気持ち
(どうやら)(私は)(真弘のことが)(好きみたいです)










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