14「なまえ、元気ないね」 「てかボーとしてるよな」 今は球技大会の優勝おめでとう打ち上げ、の筈なのだが。 どうやら食欲がでない。 そればかりかさっきから考えているのは真弘のこと。 ぬぁぁあっ!一体何だってんだ!せっかくのバイキングなんだから食べなきゃ! 「あ、食べ始めた」 「あれはやけ食いの範囲だね」 千明も八重ちんも哀れみの目で見てるけど気にしない。 やがて千明が溜め息混じりでこう仰った。 「なまえさぁ…いい加減好きなんだって自覚したら?」 「何が?」 「鴉取のこと」 「ぶほぉっ!」 なになになに?!何の話し?!私が真弘を好きだって?! そんなバナナじゃなくてバカな! 「鈍感にも程があるよねー…」 「いやいやいや、なんで?!私が?!」 「どうせずっと鴉取のこと考えてたんだろ?」 「わかりやすいわ」 「これ好きってことなの?!」 「「もち!」」 好きの気持ち (どうやら)(私は)(真弘のことが)(好きみたいです) |