長編あなたへ | ナノ




05




入学式から1ヶ月が経ち、そろそろ本格的に授業する先生方。
そんな中、私はと言うと、屋上の入り口の上、更に屋上で寝ていた。

「すこぶるいい天気ですなぁ」

成績は良い方だと思う。東京にいたしね!
関係あるのか?わかんないや。
さっきからぐるぐると自問自答を繰り返している。暇だな。

「そーらーは青いーなー大きぃーなー」

「それは海だろ」

おや?なんだか聞こえるはずのない声が。
幻聴か?幻聴なのか?姿は見えないもんな。うん、幻聴だ。

「おいこらシカトすんな」

「なんで真弘くんがここにいるのかな?授業は?」

「授業なんてとっくの昔に終わってんだよ!クラス委員が授業サボっちゃいけねぇだろうがっ!」

おーなんて真面目な少年なんだろうか。
若いっていいね!そんなこと考えている私に痺れをきたしたのか、本題を持ち出した。

「担任呼んでたぜ」

「え?まじ?なんだろう、お褒めの言葉かな」

「俺はなんでもポジティブに考えるお前が羨ましいわ」

「ありがとう」

「褒めてねぇよ」

そんななんでもない会話が楽しくて楽しくて。
これが永遠に続けばいいのになんて叶わない願望を持ってしまった。



今日は晴天でした
(この後)(こっぴどく)(怒られました)










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