world



技術、科学ともに非常に高度に成長した世界。国境という概念が消え、「セントラル」という国のみが存在しており、超高層ビルや大型住宅が建立している。
セントラルの住人はすべて、「イデアル」と呼ばれている人間である。
「イデアル」は、多過ぎる人間を減少させ、管理して、衰退しつつある地球環境を守ろうという政策「人類人工子政策」によって生まれた人間のこと。
「プラント」と呼ばれる卵情のカプセルから人工的に人間の子供を「培養」、数量管理のもとで人間を「生産」する仕組みを確立した。
プラントで生まれた人間は、超一流の教育を仮親から受けて育つ。エリートとしてプライドも高い。

だが、一歩セントラルを出ればスラムが広がっており、貧富の差は非常に大きい。スラムでは、親から生まれた子どもが育つ。
エリートではないが、生きる知恵を実の親から教わって育てている。スラムがセントラルを乗っ取ろうとして幾度も抗議活動を行うが、ことごとく失敗、鎮圧されている。

単語解説
*dominions(ドミニオンズ)
本来の意味は「主天使」。スラムからセントラルに潜入し、活動を行っている工作員を指す。
セントラルには宗教は存在しないが、スラムには信者がまだおり、信者の一部が彼らを「ドミニオンズ」、つまり神の使者と呼んだと言われている。
それにちなんで、お互いに呼び合うコードネームも聖書に登場する天使の名前を用いている。

*codeX(コードエックス)
セントラルにいるドミニオンズを洗い出し、天使狩りを行うために作られた、政府直属の暗殺部隊。
ドミニオンズに対抗する部隊であること、服が常に黒であることから通称「アクマ」と呼ばれるようになった。

*ステラ
セントラルとスラムの境に建っているバー。ここだけはどちらからも中立帯として認可され、スラムの人間とイデアルが言葉を交わすことができる貴重な場所。
昔は人も多かったが、今はあまり盛況していない。



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