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06



「サッチ。その実、ちょっと触らせてくれよ」

「ん?別に良いが――」


俺は笑顔で、その実を――



バクリッ



「なっ!?お――」

「なんてことしやがるんだ――!!!!!」


サッチよりも大声で俺を怒鳴ってくる黒い影。

ティーチは物凄い形相で叫ぶ。



「この野郎!!!!馬鹿な真似しやがって!!!糞野郎がぁぁぁああ!!!!!俺がどんだけこの実を探したと思ってやがるんだ!!!!!」



あぁ、苦しい。

悪魔の実を二つも食べてしまったんだ。俺はもう死ぬ。

けれど、もう悪魔の実はないぞ。お前は力を手に入れられない。


ざまーみろ。エースは死ななくて済むんだ。

やった。勝った。よし、これで――













ティーチが自ら船を降りました。

リヒトは何故だか二つ目の悪魔の実を食べて死んでしまいました。


ティーチは悪魔の実がないなら白ひげ海賊団なんかに用はないと悪態を吐きました。

ティーチが家族の事なんてこれっぽっちも大事に想っていないことを皆初めて知りました。


エースは怒りました。ティーチを追いかけました。そして――







また駄目でした。






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