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「じゃ、俺もこれで」
ルフィ含む、白ひげ海賊団以外の者達が去ってすぐのこと。
は?と周囲が固まった。
目の前の男は何を言っているのか。
ずっと浮かべたままの満足そうな笑み。そのままにこの男――リヒトは「また会えたら良いな」なんて言いながら・・・
「何、やってんだ?」
「え?船降りようとしてんだけど」
船を降りようとしていた。
意味が解らないという周囲の目に気付いたのか、リヒトは「あぁ!」と手を叩いて笑う。
「もう俺は船を降りてるんだ。部外者の俺がこの船に乗ってるわけにもいかないだろ?」
何言ってるんだコイツ。
周囲が怒りで震えているのには気づかなかったのか、リヒトは「それじゃ」と満足そうな笑みのままに船を降りようと――
「このアホンダラぁぁぁぁぁああああああッ!!!!!!!」
「うごっ!?」
親父の愛の鉄拳が炸裂した。
びたんっと床に叩きつけられたリヒトを「この阿呆がぁ!」と他のクルー達もぼっこぼこにした。
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