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エースは死を覚悟していた。
サッチと仲が良かったはずのティーチが、ある日突然裏切ったのだ。サッチの手にした、悪魔の実を狙って。
幸い、サッチとティーチの他に一緒にいたマルコのおかげで大事には至らなかったが、サッチは負傷した。
サッチ負傷への困惑と、ティーチに対する怒りで船を飛び出したエース。
その後、黒ひげと名乗ったティーチによって海軍に捕縛されることとなってしまった。
勝手に船を飛び出して、勝手に掴まって・・・
なのに家族は自分を迎えに来てくれた。
それは嬉しかった。けど同時に、悲しかった。
自分のせいで、流れなくても良い血が流れてしまう。全部全部自分のせいで・・・
悲しみは大きい。けど、自分はこれまでなのだとエースは覚悟していた。
ポートガス・D・エースは今日、処刑される――
「よぉー、皆ぁ・・・元気してるか?」
それは突然現れた。→戻る