あいすみるくを一杯。


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首輪もキスも、暴力も。

リヴァイ兵長は、俺の主人である。
本当はもっと別の言い方があるだろうが、この方が好きだし、しっくりくる。
賢く、動け、顔も良く、才色兼備な兵長だが、背と性格に少し難がある。
しかし、そんな所も今では好きになってしまった。

ある日俺は兵長に、「俺を躾してください」と頼んだことがあった。
すると突然、首輪を手にし、平然と俺の首に付けたのである。
リ「これでもうお前は、俺から離れられない」
離れる気はありません、と心の中で叫ぶ。
それ以降、首輪は俺と兵長を繋ぐものとなった。

兵長が言ったことは、必ず遂行する。
新聞を取って来いと言われれば取ってくるし、コーヒーを淹れろと言われれば淹れる。
靴を舐めろとか椅子になれとか、無茶苦茶な命令も言われればちゃんと遂行する。
何故そこまで出来るのか、自分でもよくわからない。
しかし、一つ言えるのは、俺がそれだけ兵長を好きだと言うこと。

リ「エレン、起きろ」
珍しく兵長が起こしてくれる。
ちょっといたずらしたくなって、寝ているふりをしてみることにした。
エ「…」
兵長はため息をつく。
呆れられたのだろう、と悲しくなるが、それでも起きない。
すると突然、布団を剥ぎ取られ、ベッドがギシ…と音をたてた。
今が暖かい時期だったから良かった。
そんなことを思っていると、兵長が俺の上に覆いかぶさるようにして乗っかってきた。
そして深いキスをした。
わざとらしく音をたてながら、舌を絡ませ唾液を交換させる。
リ「んっ」
エ「んふ…あっ」
さすがに我慢の限界である。
目をぱっちり開けると、兵長は離れた。
リ「おはよう」
ニヤリとしつつ、朝の挨拶を発する。
エ「おはよう…ございます」
俺は苦笑いで答える。

早速首輪を付けられ、鎖を持つ兵長。
まじまじとこちらを見るので、何かと思うと鎖を引き俺を抱き寄せた。
エ「うわっ!?」
リ「いいかエレン、これから寝たふりしてたら、これ以上のことをするからな?」
バレてたんだ、と動揺する姿を見て、兵長はますます笑う。
リ「下手な芝居うちやがって」
エ「俺だって、焦らしてみたかったんですよ…なんて」
そんなことを言うと兵長は「らしくねぇ」と言った。
リ「お前はお前のままでいいんだよ」
ちょっと嬉しくなっていると、俺のでこに柔らかい触感がした。

こんな小さなことだけど、俺にとっては大きな幸せなんだ。
首輪もキスも、暴力も。

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