( A proof )


「この、君の瞳や髪と瓜二つの子供は僕らの?」

ハーマイオニーは初めからそのつもりでドラコに写真を見せたのだった。彼との愛が存在した証をドラコに知ってもらうために。

「そう。あなたが行方不明になった時にはもうおなかにいたのよ」

「そうだったのか。一言でも言ってくれれば良かったのにな」

ハーマイオニーを置いて行かなければならなかった時の感情を思い出しているのか、唇を噛み締めるドラコに彼女はそっと寄りそった。

「まだ身篭っているなんて分からなかったの。...でも もし、私が何か言えたとしてもあなたの状況は、誰にも変えられなかったわ」

「.....僕らの子供って言っても君とそっくりだな、それだけが救いだ」

彼の優しくて少し嬉しそうに言う声に、明るさが灯る。

「そう?今の身体つきや肌の白さは、あなたの若い頃にそっくりよ?それにね、少しこの髪もね」

ハーマイオニーはドラコに向き直って手を伸ばし、昔と変わらないプラチナに触れる。彼の髪は、彼女のお気に入りで何かと触れて撫でたがる。彼はそんな時は決まって、彼女のやりたいようにさせる。照れくさそうに、だが気持ちよさそうにするのだった。

「ドラコ...私、」


To be continued...






20150301加筆修正


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