「ねぇはじめくん家の冷蔵庫なんでこんなに健康的なわけ?」
「うわ、豆腐コーナー的なのあるじゃん」
「あんた達は何をしに来た 」
学校が終業式を迎え早5日
あと数日で年も変わる忙しい年末にこいつらは両手に菓子で膨れ上がっているビニール袋を手にかけて現れた
「大掃除がすすまねぇって家追い出されたんだぜ?!」
「僕も、手伝う気がないなら終わるまでデートでもしてきなさいって、でもそういう日に限って千がいないし嫌になるよ 」
「はぁ・・・あんた達は幾つの餓鬼だ、大体大掃除というのはだな・・・・」
「あー、はいはい平助お菓子の袋開けちゃって」
「ちょっとまて総司!俺の話はまだ終わっておらん!」
「あ、はじめくん僕麦茶でいいよ」
「俺も!!」
もはや話を聞く気はない二人にため息をこぼして俺は結局麦茶を淹れに二人から離れた
「というかはじめくんはもう終わったの?大掃除」
「嗚呼、もう年末だからな」
「うげぇ、やっぱり真面目だよなはじめくん」
「なぁんだ、僕はてっきりなまえちゃんと仲良くいちゃいちゃしてるのかなぁなんて思ってたのに」
「なっ、なにゆえ」
「だって家が隣なのに何にもないとかどんだけ草食男子なのさはじめくん」
「あ、総司!それ俺のプリッツ!!」
「じゃあこれあげるよ、新商品のポテトチップスみたらし醤油醤油3.5倍味」
「・・・・・・おいしいのかそれ?」
「・・塩分の摂りすぎは体に悪い総司。」
「えー、おいしいのになぁ。あ!なまえちゃんにおすそ分けしてこようかな 」
「生憎なまえは出掛けた」
「ん?そうなのか?はじめくん良く知ってるなー」
「聞き耳立ててたの?はじめくん」
「違う、朝から扉の音が聞こえた故。」
「へぇ・・・、じゃあはじめくんにあげるみたらし醤油醤油3.5倍味」
「要らん。」
何をしに来たこの男は、と呆れ半分で謎の味の菓子を返せば総司は新しい菓子の封を開けていた。
「大体なまえちゃんとどこまで進んだのさ君。」
「・・・あんたには関係がないだろう」
「総司それなまえにも聞いてたじゃん!!」
「平助うるさいなぁ、ポテチ突っ込むよ」
「何、総司。あんたはなまえにも聞いたのか?」
「だってはじめくんが教えてくれるとは思えなかったし」
悪びれた様子もなく「んで、どうなの?」なんて言う総司を一瞥して俺は「なにもない。」と返せば二人は目を丸めてはぁ?!と声を揃えた
「なにもないってなにもか?」
「はぁ・・・・ここまで草食だとなまえちゃんに同情するよ」
「あー、だからなまえ苦笑してたんだなきっと」
「・・・・なまえ、が苦笑を」
「あはは、私たちのことはどうでもいいんだよなんて言って逃げちゃったもんね、全く逃げ足だけは早いんだから」
総司はなまえの真似をした後にわざとらしくためいきをついた。大体俺たちのことなど探ったところでどうするというのだ、放っておいてくれ。
「あ、はじめくん!俺そばくいてぇ!」
・・・・・・こいつらはほんとうに何をしに来たというのだ!
「生憎蕎麦は一人前しかない」
「ちぇー、はじめくんって冷たいよなぁ」
「なにゆえそうなる。」
「あ、なまえちゃんじゃないあれ?はじめくーん」
「総司、あんたはなにゆえ勝手にそっちの部屋に・・・・・・!!」
「お、じゃあ外出るか?!」
「はじめくん麦茶ありがとう」
「・・・まて、俺も行く」
「皆でお出迎え行くか!」
そう言って飛び出した二人を見て俺はため息をつきながら静かに二人のあとに続いた。
男子会。(なまえちゃんおかえり)
(え、総司?と平助と・・・・はじめくん?)
(・・・・すまない、暴走を止めれなかった)
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